星野チルドレンで巨人に連勝!藤田&銀次が連続2点打で杉内KO

[ 2013年10月30日 06:00 ]

<巨・楽>8回1死一、二塁、ジョーンズの適時打で生還した二走・藤田はド派手ガッツポーズ

日本シリーズ第3戦 楽天5―1巨人

(10月29日 東京D)
 コナミ日本シリーズ2013は29日、第3戦を行い楽天が5―1で快勝。対戦成績を2勝1敗とした。打線が2回に藤田一也内野手(31)、銀次内野手(25)の連続適時二塁打で4点を先制。8回にはアンドリュー・ジョーンズ外野手(36)がシリーズ初打点となる左前適時打を放ち加点した。先発・美馬学投手(27)は6回に右足に打球を受け緊急降板したが、無失点の好投。ドラフト1位指名した桐光学園の松井裕樹投手(18)がスタンドで観戦する中、楽天が悲願の日本一まであと2勝に迫った。

 星野チルドレンの2人が活路を開いた。2回2死満塁。まずは藤田が杉内の直球を左中間にはじき返した。左翼席が揺れ、三塁ベンチが沸く。チームに勇気を与える先制二塁打だった。

 藤田 チームメートがつくったチャンスで、魂で打ちました。良い形でつなげたと思う

 昨季途中にトレードで加入。05年の入団から7シーズン在籍した横浜(現DeNA)では6度もBクラスの屈辱を味わった。試合前。「まさかこの舞台に自分がいることを想像もしてなかった」と本音を漏らしていた。プロ9年目で初めてつかんだ二塁の定位置。主将で遊撃の松井とコンビを組む二遊間は鉄壁だ。レギュラーシーズンで24勝0敗1セーブだったエースの田中も「藤田さんの守備に何度も助けられた」と言う。そんな男がたどり着いた人生初の大舞台。たまにはスポットライトが当たってもいい。

 藤田の快打の直後に打席に入ったのは銀次だ。こちらも狙った。杉内のスライダーの軌道を頭に描いた。打球は右翼・亀井の頭を越える2点二塁打。スコアボードに「4」が刻まれた。

 銀次 (2番の)藤田さんがヒットで出たら、自分もつなぐことを意識している。スライダーが頭にあって自分のスイングができました

 1学年下の巨人・坂本とは高校時代から面識がある。母校の盛岡中央(岩手)と坂本の光星学院(青森=現八戸学院光星)は年に数度も練習試合を行っていた。現在も「さかもっちゃん」、「銀さん」と呼び合う仲。高卒2年目からレギュラーの坂本とは対照的に、高卒8年目で初の打率3割を達成した苦労人。大きな舞台で顔を売った。

 昨季途中、DeNAとトレードをする際に数人の候補者の中から迷わず藤田を選んだ星野監督は「とにかく守れるやつが欲しかった」と振り返る。当時は銀次、枡田が二遊間を組み失策を連発していた。それでも指揮官は我慢して起用を続け、両者の打撃が開花した。現在は主に一塁の銀次も「藤田さんとは今年からよく飲みに行くようになった。守備の細かい部分も教えてもらってます」と明かす。ともに星野監督によって試合出場が増えた。闘将も「2人ともよう打った」と目を細めた。

 これで2勝1敗。11月2日の第6戦は無敗のエース・田中が先発するだけに、あと1つ勝てば限りなく頂点が近づく。「相手は王者だから逃げていたらつかまる。攻めていたらこうなる。これで仙台には最低でも帰れる」と星野監督。東北悲願の日本一まで、あと2つ。

 ◆藤田 一也(ふじた・かずや)1982年(昭57)7月3日、徳島県生まれの31歳。鳴門一では2年秋に徳島大会準優勝も甲子園出場なし。近大では3年春と4年春に首位打者。04年ドラフト4巡目で横浜(現DeNA)入り。昨年6月に楽天にトレード移籍。通算724試合で打率.272、8本塁打、134打点、22盗塁。1メートル75、75キロ。右投げ左打ち。

 ◆銀次(赤見内 銀次=あかみない・ぎんじ)1988年(昭63)2月24日、岩手県生まれの25歳。盛岡中央では甲子園出場なし。05年高校生ドラフト3巡目で捕手として楽天入団。09年オフ、内野にコンバートされた。今季の打率.317はリーグ4位。通算281試合で打率.295、8本塁打、105打点。1メートル74、85キロ。右投げ左打ち。

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