驚異の打率・733 “打の主役”オルティス「重圧なんてない」

[ 2013年10月30日 06:00 ]

<カージナルス・レッドソックス>4回に右前打を放つオルティス

ワールドシリーズ第5戦 レッドソックス3―1カージナルス

(10月28日 セントルイス)
 レッドソックスの主砲オルティスが、また快音を響かせた。初回1死二塁、今季の最多勝右腕ウェインライトの初球を叩き、右翼線へ先制二塁打。二塁ベース上で何度も両手を叩いて自身とチームを鼓舞した。

 「ウェインライトほどの投手を打つのは難しい。ストライクが来たら、よく見極めて逃さず打つのが大事なんだ」

 今ポストシーズン初の3番でも打撃のリズムも勢いも変わらない。今シリーズでは、5試合連続安打。4回には右前打を放ち、連続打席出塁を9とし、39年ヤンキースのジョー・ゴードン、90年レッズのビリー・ハッチャーのシリーズ記録に並んだ。6回は中飛に倒れたが、8回にも二塁内野安打で、この日3安打。90年にハッチャーがマークした歴代トップの打率・750に迫る同・733と、存在感を示している。

 グラウンドだけではない。上原と同じ75年生まれの37歳は、ベンチでも若手に「楽しんでやろうぜ」などと積極的に声を掛けて明るい雰囲気もつくり出す。自身3度目のワールドシリーズ。過去2度と同様、負けるつもりはない。今シリーズ2勝のレスター、2セーブの上原を抑えてのMVP最有力候補は、「自分はこのために野球をやっているんだ。ワールドシリーズは野球を楽しむ舞台。重圧なんてない」と胸を張った。

 ジョン・ファレル監督も「先を急いではいけないが、(MVPの)近い位置にいるのは間違いない」と太鼓判を押す。前年度最下位から世界一へ。ヒゲ軍団の野望を成就させるためにも、オルティスのバットは不可欠だ。

 ◆デービッド・オルティス 1975年11月18日、ドミニカ共和国生まれの37歳。92年ドラフト外でマリナーズと契約。96年9月トレードでツインズに移籍し、97年9月にメジャー初昇格。02年オフにレッドソックス移籍。メジャー通算431本。現在は米国籍も持つ。1メートル93、113キロの巨体から「ビッグ・パピー(大きなお父さん)」の愛称で親しまれる。左投げ左打ち。

続きを表示

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

2013年10月30日のニュース