日本の血引くビクトリノが殊勲逆転満塁弾

[ 2013年10月21日 06:00 ]

タイガースを破りリーグ優勝を決め、跳び上がって捕手と抱き合うレッドソックス・上原

ア・リーグ優勝決定シリーズ第6戦 レッドソックス5―2タイガース

(10月19日 ボストン)
 殊勲のレッドソックス・ビクトリノが、試合後のインタビューで叫んだ。「BOSTON STRONG!(ボストンは強い!)」。今年4月、連続爆破テロに見舞われた街を勇気づける合言葉だ。ハワイ出身だが母方の祖父が日本人。侍の血を引く男が一振りでヒーローになった。

 「打てる球を待とうと言い聞かせた。運良く、うまく対処できた。特別な瞬間だし特別な年。素晴らしい時間は、みんなで楽しまないと」

 1―2の7回1死満塁。ベラスのカーブを叩き打球は約11・3メートルの名物左翼フェンス「グリーンモンスター」を越えた。ベースを回りながら吠え、拳で胸を叩く。今シリーズ、前の打席まで23打数2安打。3回には送りバントを失敗したが、ここぞで大仕事だ。第2戦のオルティスに続き、最後も満塁弾で流れをたぐり寄せた。

 元来はスイッチヒッターだが、右投手ベラスに対しても右打席へ入った。太腿や腰に故障を抱え「左打席で打つと(故障箇所が)気になる」ためだ。しかし、決して急造ではない。レギュラーシーズンでも「右対右」で115打席に立ち打率・300。今季15本塁打のうち6本を放った。

 05年から昨季途中までフィリーズに所属。08年のブルワーズとの地区シリーズ第2戦でも逆転満塁弾を放っており、ポストシーズンで2度は史上初の快挙となった。「自分にとっても街にとっても特別な瞬間だった」。自身3度目のワールドシリーズも、特別なものにする。

 ◆シェーン・ビクトリノ 1980年11月30日、ハワイ州生まれの32歳。99年ドラフト6巡目指名でドジャース入り。03年パドレスでメジャーデビュー。05年からフィリーズでプレーし、昨季はフ軍とド軍に所属した。メジャー通算1198試合で打率・277、105本塁打、470打点、222盗塁。ゴールドグラブ賞を3度受賞し、球宴には2度出場。今季は122試合で打率・294、15本塁打、61打点、21盗塁。1メートル75、86キロ。右投げ両打ち。愛称は「フライング・ハワイアン」。

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