レンジャーズがマー君獲り 大補強決断、ダルと夢ローテも

[ 2013年10月20日 06:00 ]

<楽・ロ>試合前、ノックを受ける斎藤(右)の背後で大声を出しじゃまする田中

 レンジャーズが、今オフにポスティング・システム(入札制度)により大リーグ移籍の可能性がある楽天・田中将大投手(24)の獲得を目指していることが18日(日本時間19日)、分かった。2年連続で地区優勝を逃したレ軍は、来季に向けてバッテリーを中心とした大型補強を決断。田中を目玉としながら、ブレーブスからFAとなるブライアン・マキャン捕手(29)、レイズのデービッド・プライス投手(28)ら大物を狙う。

 レンジャーズが、ついに「マー君獲り」に動く。米スポーツ専門局ESPNの名物記者バスター・オルニー記者は、自身のツイッターで「他球団の幹部たちの話を総合すると、レンジャーズはこの冬、プライス、田中、マキャン…、と大物選手獲得に相当力を入れるようだ」と報じた。

 レ軍は今季故障者が相次ぎ9月に失速。地区2位でシーズンを終えるとワイルドカード進出をかけたタイブレーカー(決定戦)にも敗れてポストシーズン進出を逃した。移籍2年目のダルビッシュは13勝9敗、防御率2・83と好成績。しかし、開幕投手を務めながら、腰を手術してシーズンをほとんど棒に振ったハリソンは来季開幕には間に合う見込みだが、1年を通じてローテーションを守れるかどうかは不透明。10勝を挙げたホランド、ペレスの両左腕はここ一番に弱く、2番手としては計算できない。

 そこで今オフの補強ポイントにはエース格の先発投手とピアジンスキー、ソトがFAとなる捕手が最優先となった。田中とともにリストの上位にいるプライスは12年にサイ・ヤング賞を受賞した屈指の左腕。FAでないため相応な交換要員が求められるが、田中同様、「大出血」の覚悟で獲得を目指すという。

 田中については既にヤンキースも本腰を入れており、入札額は過去最高の6000万ドル(約58億8000万円)と予想される。また、ホワイトソックスがキューバから亡命した強打の一塁手アブレウと、海外のFA選手では史上最高額となる6年総額6800万ドル(約66億6000万円)で合意。その影響で、複数の米メディアは「田中の価値はアブレウより上。さらに金額が上がる」と報じた。

 とはいえ、レ軍も一歩も引かない構え。田中にとって「師」と仰ぐダルビッシュの存在も大きい。レ軍が日本投手の二枚看板でV奪回をもくろむ。

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2013年10月20日のニュース