ロッテ マー君にお手上げ 井口「気持ち良くアメリカに行って」

[ 2013年10月18日 06:00 ]

<楽・ロ1>5回の守備につき、スタンドの声援に応える銀次(手前)を見つめる伊東監督

パ・リーグCSファイナルステージ第1戦 ロッテ0―2楽天

(10月17日 Kスタ宮城)
 ロッテ・伊東監督は少し口元を緩めながら、田中を褒めちぎった。今季3戦3敗と圧倒された相手エースに零敗を喫し「どうやって打っていいか分からない。さすが24勝0敗だね。お手上げです」。これで田中にはレギュラーシーズンから19イニング連続で無得点となった。

 初回2死一、二塁、2回1死一、二塁の先制機をつぶし、3回以降はわずか3安打。計7安打しても、1度も先頭打者が出塁できず「無死の走者が出ないと作戦も立てられない。走者が出ても、打者がすぐに追い込まれ、けん制も速い、クイックもうまい。走ることすらできない」と嘆いた。

 各打者にはファーストストライクから狙い球を絞るように指示したが、レギュラーシーズンと配球も違った。角中が「スプリットが多かった」と話せば、4打数無安打の井口は「シュート、スライダー、スプリットしか来なかった。速球が少ない時の方が厄介。さすがです」と完敗を認め、「気持ち良く(ポスティング・システムで)アメリカに行ってくれたらいいんじゃないですか」と冗談まで飛ばした。

 鬼門のKスタ宮城で今季これで2勝11敗。プレーオフ、CSで0勝2敗から逆転突破した例はなく、「下克上アゲイン」を期すロッテが窮地に立たされた。それでも対田中の敗戦は織り込み済みでもある。ファーストSの西武戦でも第2戦に0―15と大敗しながら、第3戦に勝利。気持ちの切り替えは早い。伊東監督は「2敗まで、できる余裕がある。焦る必要はない」と前を向いた。

 ▼ロッテ・清田(田中から2安打)バッターボックスで何も考えないようにしている。コントロールが良かった。

 ▼ロッテ・立花打撃コーチ(無得点に終わり)しようがない。積極的に打ちにいったけど、残念な結果になった。

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2013年10月18日のニュース