渡辺監督 球団本部シニアディレクター就任「もう一回のし上がる」

[ 2013年10月18日 06:00 ]

西武鉄道の社員が「渡辺久信監督お疲れ様でした。」と書かれた横断幕を掲げる中、あいさつする渡辺監督

 西武は17日、今季限りで退任した渡辺久信監督(48)が球団本部シニアディレクター(SD)に就任すると発表した。同日、埼玉県所沢市の西武鉄道本社で行われたシーズン終了報告と退任あいさつの席上、後藤高志オーナー(64)から要請を受け、渡辺監督も快諾した。

 SDは球団初の新設ポストで、楽天の星野監督が阪神監督後に務めたことで有名だ。アマ野球や海外のプロ野球などを幅広く視察し、戦力補強などの編成面で球団に提言する。さらに球団は経営の勉強も積ませる方針だ。渡辺監督は現役時代に台湾でプレーした経験を持ち、球界の人脈も幅広く、後藤オーナーは「西武のみならず、日本球界の発展のために、もう一段飛躍、成長の機会を与えたいと思った。経営の一翼を担う中で、前向きにチャレンジしてほしい」と期待。編成面で決定権を持つゼネラルマネジャー(GM)とは違い、編成面への進言が主な職務となるが、将来的にはGM職に就任する可能性もある。

 渡辺監督は自身初のフロント入り。「ど素人だけど、また新たな夢とか目標ができた。一から勉強する。48歳でこのポジションでもう一回のし上がってやろうと思う」と意欲を語った。次期監督候補には伊原春樹元監督(64)に一本化しており、渡辺監督は編成面などからバックアップしていく。23日から西武ドームで始まる秋季練習に訪れる予定で、SDとして「初出勤」する。

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2013年10月18日のニュース