マー君 さあ出陣!メジャースカウト前で無敵証明だ!

[ 2013年10月17日 06:00 ]

リラックスムードで練習する楽天・田中

パ・リーグCSファイナルS第1戦 楽天―ロッテ

(10月17日 Kスタ宮城)
 パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ(6試合制)は17日に開幕し、球団創設9年目で初優勝した楽天がKスタ宮城に3位ロッテを迎える。第1戦に先発する楽天・田中将大投手(24)には、ヤンキースが今オフの獲得に向けた最終チェックのため視察に訪れる。

 緊張はない。気負いもない。まさに泰然自若。ランニング、キャッチボールなど普段通りの最終調整を終えた田中は素直に心境を語った。

 「緊張感が出るのは試合前。シーズン中もそうだった。対戦イメージも変わらない。それは、向こうも同じだと思います」

 今季は開幕から無傷の24連勝。ロッテ戦も3戦3勝、24回を投げてわずか2失点の防御率0・75だった。積極打法や打席に入るタイミングを遅らされるなど、さまざまな戦法で攻略を狙ってくる相手に対応しながら白星を積み上げてきた。それはポストシーズンも同じだ。09年CSは岩隈(現マリナーズ)の2番手ながら2戦2勝、2完投。今季はエースとしてファーストSを勝ち上がってきたロッテの勢いを止める役割も担っており「頭を取るのはチームに勢いを付ける意味でも大事。相手に向かっていきたい」と静かに闘志を燃やした。

 早ければ今オフにもポスティング・システム(入札制度)でメジャー挑戦する。当日は、獲得に本腰を入れているヤンキースのスカウトが最終チェックに訪れる。先発陣の補強が今オフの最重要課題となっているヤ軍は、今季にビリー・エプラーGM補佐を筆頭に何度も視察に訪れており、すでに地元紙のニューヨーク・ポストは入札金の攻防ラインを過去最高の6000万ドル(約58億8000万円)、総年俸も5年6000万ドルに達すると報道。争奪戦のライバル球団と目されるドジャース、レンジャーズのスカウトも訪れる予定だ。

 当日の入場チケットは、この日のうちに完売。「ホームで試合する強みを生かして、ファンの方々と力を合わせて勝ち抜けるようにやっていきたい」。エースがロッテ打線の前で仁王立ちする。 

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2013年10月17日のニュース