上原、ポストシーズン3セーブ目!抜群の制球力で審判も味方に

[ 2013年10月16日 09:56 ]

タイガースを破り、2勝1敗とし、決勝ソロを放ったナポリ(12)らとハイタッチを交わすレッドソックス・上原(右手前)

ア・リーグ優勝決定シリーズ第3戦 レッドソックス1―0タイガース

(10月15日 デトロイト)
 レッドソックス・上原の抜群の制球力が審判も味方につけた。1―0の9回無死一塁、1ボール1ストライクからペラルタに投じた3球目、140キロの速球は低めに外れているようにも見えた。だが、判定はストライク。これで追い込まれたペラルタは続く4球目、外角低めのボール気味のスプリットに手を出して遊ゴロ併殺。一瞬にして走者がなくなり、上原は続くアビラを空振り三振に仕留めてゲームセット。上原自身も「(ペラルタの)2ストライク目を審判がとってくれたので助かった」と振り返ったように、勝敗を分ける1球となった。

 ポストシーズン無失点のバーランダーからナポリのソロ本塁打で1点をもぎ取り、継投で逃げ切る緊迫した試合。「しびれる試合をものにできたのは大きい」と上原。8回1死一、三塁からカブレラを三振にとった田沢を「ボクだったら打たれていた。タズ(田沢)の球威が勝った。」と称えつつ、自身は、なお2死一、三塁の場面で登板し、フィルダーを3球三振に仕留め、きっちり火消し役を果たした。

 ここまで3試合はすべて1点差ゲーム。黒星スタートから2連勝で一歩抜け出したが、レッドソックスの絶対的守護神は「一個一個やるだけ。また、あした頑張ります」と表情を引き締めた。

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