渡辺監督「けじめを」…5年連続V逸、1軍コーチ陣配置転換に退団も

[ 2013年10月16日 06:00 ]

厳しい表情で辞任会見を行う渡辺監督

 西武の渡辺久信監督(48)が15日、埼玉県所沢市内の球団事務所で会見。本紙既報通り、今季限りでの退任を表明した。「優勝が楽天に決まった時に自分の中では監督を退こうと思っていた」と目にうっすらと涙をためながら話した。

 2軍監督から07年オフに監督に就任した。就任1年目の08年の日本一を含め6年間で5度Aクラス入り。今季も8連勝フィニッシュで2年連続の2位と驚異的な追い上げを見せた。しかし5年連続でリーグ優勝を逃した責任を重く受け止め、CSファーストSで敗退が決まった14日夜に球団幹部に辞意を伝えた。

 「一番の目標は優勝。ライオンズにとって優勝できないということは結果を出せないという意味。5年優勝できなかったことはみんなに申し訳ない。自らけじめをつけようと思った」と退任理由を説明した。すでに複数メディアが評論家への就任を打診中で、今後はグラウンド外から球界に携わっていくことになりそうだ。

 一方で、球団は来季に向けた体制づくりを急ピッチで進めている。渡辺監督の後任候補には潮崎哲也2軍監督(44)、02年から2年間、西武の指揮を執った伊原春樹氏(64)の名前が挙がっている。また、杉本正投手コーチ(54)が2軍投手コーチに配置転換されることが判明。さらに渡辺監督の腹心である光山英和作戦兼バッテリーコーチ(47)、安部理打撃コーチ(50)が退団することを発表した。

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