西武 逆王手!CS新20安打15点 前日11失点もやり返した

[ 2013年10月14日 06:00 ]

<西・ロ>4回、3ランを放ち、前日のヒーロー・井口(右)の横でガッツポーズする栗山

パ・リーグCSファーストステージ第2戦 西武15―0ロッテ

(10月13日 西武D)
 レオが逆王手!パのCSファーストS第2戦(3試合制)は13日、西武がロッテに雪辱し、対戦成績を1勝1敗とした。主将の栗山巧外野手(30)が初回の先制打、4回の3ランなど計5打点の活躍。先発全員でプレーオフ、CS新記録となる20安打で15得点を挙げ、16安打11失点した第1戦のお返しをした。先発した岡本洋介投手(28)は自身初の完封勝利をCSで飾る快挙。14日の第3戦で西武は勝つか引き分け、ロッテは勝てばファイナルステージ進出が決まる。

 初回の打席に全身全霊を懸けた。1死二塁の先制機。栗山は松永が3球続けた外角への直球を冷静に見逃した。

 「勢いのある投手。力任せにいったらやられる」。2ボール1ストライク。4球目、カウントを取りにきた。真ん中への141キロ直球。「振ったなりに、飛んでいけばいい。あとはボールに聞いてくれ」。強引にいけば詰まる。素直にバットを合わせた。鮮やかな流し打ちは、左翼線を破る先制二塁打。二塁ベース上で栗山はベンチを見ながら、ガッツポーズした。

 「ホンマに負けられない試合でしたから。みんな不安やったと思うけど、ホッとした」

 最初が肝心だった。前日は3番の井口に初回、先制弾を浴び、大敗につながった。一方の栗山は無安打。同じ3番打者として責任を感じていた。一夜明け、ファンからの怒号を覚悟した。ところが、試合前に左翼守備に就いた際、振り向けばエールの嵐。「あしたもゲームをやりたいと腹を決めた」。これ以上ない闘争心が湧き上がった。

 チームのまとめ役として、選手のモチベーションも気がかりだった。試合前のミーティング。「きのうと逆の展開に持っていこう!」。そうした声が選手たちから上がった。頼もしかった。自らのバットで勢いをつけたかった。4回にも右越えにダメ押し3ラン。5回にも左犠飛で5打点を挙げ、打線をけん引した。

 昨年は8月に死球を受けて左尺骨を骨折。「力になりたい」とリーグ戦終盤には決起集会参加のためだけに福岡へ飛んだこともあった。さらにCSファイナルSに備え、痛みをこらえて全体練習に志願して参加した。だが、チームはファーストSで敗退。だからこそ「この時期にグラウンドに立てることが幸せ」と振り返る。今季は大リーグ移籍した中島が抜け、中村と片岡も故障で開幕からいなかった。08年の日本一メンバーが不在の中でチームを引っ張った。

 「負けたら終わり。やり返そうという気持ちもあったと思う」と渡辺監督。しかし、目を細めたのは一瞬だった。「気持ちはあすに向かっている。とにかく、あす獲りたい」。2位の西武は引き分けでもファイナルSに進出できるが、勝って決着をつける。

 ≪過去の例ではロッテ有利≫パCSは西武が勝ち1勝1敗のタイになった。プレーオフとCSファーストSで第3戦までもつれ込んだケースは過去8度。うち、追いつかれたチームのファイナルS進出が6度、追いついたチームの進出は2度となっており、過去の例からはロッテが有利といえそうだが、今回はどうか。

≪猛打アラカルト≫

 ☆チーム20安打 77年第1戦の阪急の19安打を抜きPO・CS新。98年日本シリーズ第5戦の横浜と並びポストシーズン(PS)タイ記録。

 ☆チーム15得点 77年第1戦阪急の18得点に次ぎPO・CS歴代2位。

 ☆5イニング連続得点 73年第2戦南海、07年第1S(1)戦ロッテの4イニングを抜く新記録。01年日本シリーズ第2戦ヤクルトと並びPSタイ記録。

 ☆完封試合で15得点 08年第2S(5)戦の西武9―0日本ハム、03年日本シリーズ第2戦のダイエー13―0阪神を上回りPS新記録。

 ☆2桁失点の次戦で2桁得点 PO・CS史上初。04年日本シリーズ第2、3戦の西武(対中日、6―11→10―8)に次ぎPS延べ2チーム目。

 ☆個人4得点=ヘルマン 過去多数の3得点を上回るPO・CS新記録。日本シリーズの85年第6戦真弓(神)、98年第5戦鈴木尚(横)と並びPSタイ記録。

 ☆個人4安打=浅村 12年ファーストS(2)戦の大島(中)以来11度目(10人目)のPO・CSタイ記録。日本シリーズ記録も4安打。

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