マエケンさすがの修正力 藤浪に「違い」見せつけた

[ 2013年10月13日 08:43 ]

<神・広>前田健は阪神打線を7回1失点に抑える

セ・リーグCSファーストS第1戦 広島8-1阪神

(10月12日 甲子園)
 CS初出場の広島は、エース前田健が7回5安打1失点の快投で第1戦に勝利。スポニチ本紙評論家の大野豊氏はマエケンの“修正力”を称賛した。

 さすがに前田健だ。CSまで来たら、調子が良い悪いは関係ない。いかに試合をつくるか。内容の悪かった公式戦ラスト2試合からきっちり修正してきて、7回1失点は見事の一言である。

 素晴らしいのは阪神に一度も流れを渡さなかったことだ。ポイントは1番・西岡への投球。初回に150キロ台を連発して速球のイメージを残しておいて、3、5回の打席は早いカウントからチェンジアップ、カーブと緩い球を使ってタイミングを外した。普段と違う投球パターン。直球の走り具合と変化球の切れを確認し、その日の状態に合わせてパターンを変えられるのが強みで、マートンの前に走者をためたい阪神に対してキーマン西岡を封じることで打線を機能させなかった。

 相手の先発が藤浪と聞いて燃えるものもあったろう。そういうプライドを持つ投手。ルーキーとの「違い」を見せつけた投球が、第2戦以降へもつながるのは間違いない。

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