高卒新人初のPS「開幕投手」 藤浪奇襲も痛恨被弾

[ 2013年10月13日 06:00 ]

<神・広>9回表1死一、二塁、岩本の3点本塁打にベンチでガックリと視線を落とす藤浪

セ・リーグ クライマックスシリーズ 阪神1-8広島

(10月12日 甲子園)
 痛恨の制球ミスだった。同点の5回2死一、二塁。カウント2ボール1ストライクから藤浪が投じたカットボールは真ん中へ。キラの打球が右翼席に着弾すると、背番号19は膝に両手をつき、落胆した。前田健相手には致命的な3点だった。

 「完全な失投。一番やってはいけないこと。3回までは修正しながら投げることができていた。ただ、4回以降はしっかり投げ切れなかった」

 高卒新人では史上初めてポストシーズンの「開幕投手」を託されたが、またも課題の中盤に失点した。レギュラーシーズン通算48失点のうち、2巡目に入る4、5回で半分近い計22失点。この日も4回に先制点を与え、同点に追いついてもらった直後の5回は先頭の前田健に右前打され、リズムを失ってしまった。

 初戦の先発はチーム勝ち頭のメッセンジャーが予想されたが、藤浪は「4~5日前に(先発を)言われていた」という。奇襲先発とも言えるが、大一番を託すだけの根拠はあった。今季甲子園での成績が10試合で5勝1敗なら、広島戦は2戦2勝で防御率0・75。しかも、そのうちの1勝は前田健に投げ勝ったものだ。何より、大阪桐蔭時代に甲子園を春夏連覇した短期決戦での勝負強さを買ったのだろう。

 しかし、結果は5回4失点で降板。「いろんな要素があっての抜てきだったけど、負ければ何を言っても言い訳になる」。和田監督は多くは語らなかった。

 大敗で後がなくなったが、エース能見とメッセンジャーを残しており、反撃の余地はある。「また登板があると信じて、調整したい」と藤浪。2度目の登板を信じ、祈るように言った。

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