佐世保実前監督を無期謹慎 「練習中の事故」と虚偽報告

[ 2013年10月11日 18:29 ]

 日本学生野球協会は11日の審査室会議で、佐世保実業高校(長崎)の野球部前監督が部内の暴力行為を学校側に「練習中の事故」と虚偽報告したなどの問題で、清水央彦前監督(1日付で辞任)を1日からの無期謹慎処分とすることを決めた。無期謹慎は除名の次に重い処分。前部長も虚偽報告で同日から2年間の謹慎とした。

 清水前監督は昨年8月、1年の部員が退部を申し出た際、引退した3年の元部員に「殴ってでも退部を考え直させろ」と指示。元部員は1年の部員を暴行し顎の骨を折る重傷を負わせた。佐世保実は長崎代表として昨夏と今夏、甲子園大会に出場した。

 審査室会議は学生野球憲章に違反した事例の処分を審査するために設置されている。メンバーである日本高野連の西岡宏堂審議委員長は「教育者としてあってはならない判断。隠して甲子園に出たことも悪質だ」と説明した。

 対外試合禁止処分を受けた高校の処分期間と理由は次の通り。

 北かわち皐が丘(大阪)8月30日~11月29日=部員の部内いじめ▽大阪 9月10日~2014年3月9日=部員の部内暴力▽島田樟誠(静岡)9月15日~12月14日=部員の部内いじめ▽上郡(兵庫)9月7日~10月6日=部員の喫煙、部内暴力▽西新発田(新潟)9月8日~14年3月7日=部員の部内いじめ▽日高高中津分校(和歌山)9月13日~14年3月12日=部員の喫煙▽四日市中央工(三重)9月13日~14年3月12日=部員の部内暴力▽京都広学館 9月13日~14年4月5日=部員の部内暴力▽飾磨工(兵庫、軟式)9月20日~10月19日=部員の飲酒▽倉吉北(鳥取)9月9日~14年9月8日=部員の部内暴力、喫煙

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2013年10月11日のニュース