広島　“不安”エルドレッドの一発に懸ける　ＣＳは６番起用

＜広島・ＪＦＥ西日本＞６回１死、エルドレッド（後方）は中越えソロを放ちナインに迎えられる

練習試合 広島９―２ＪＦＥ西日本

（10月10日 マツダ）
　初のＣＳに挑む広島はマツダスタジアムでＪＦＥ西日本との練習試合に臨み、最後の実戦調整を終えた。野村監督は大砲エルドレッドをＣＳで６番で起用することを決断。新打線で阪神戦に臨むことになった。

　エルドレッドは３番キラに次ぐ４番を任されることが多かったが、今季の阪神戦は打率・１７０と不振。特に第１戦の先発が予想されるメッセンジャーに１０打数１安打と抑えられ、第２戦の能見にも３打数３三振で昨季を含めれば１８打数１安打で１２三振とカモにされている。指揮官はこの日、コーチ陣とスコアラーらスタッフとの話し合いを重ねた結果、３番に松山、４番にキラを置くことを確認。それでも新６番に対し、「たとえ３三振しても短期決戦では遠くへ飛ばす力を相手も嫌がる。この形（６番）でいってみようということになった」と一発の魅力も強調した。

　６番に座ったエルドレッドはこの日、２回の第１打席でバックスクリーンへ先制弾、６回の第３打席でもバックスクリーン左へ打ち込んだ。「感触は凄く良かった。どの打順でも自分の力を発揮したい」とＣＳでの奮起を誓った。

　◇練習試合　（１０日　マツダ）
ＪＦＥ西日本
　００２　０００　０００─２
　０３０　００４　０２Ｘ─９
広 島
　（Ｊ）陶山、藤井、近藤、森川―法本、浦
　（広）野村、今村、中田、今井、永川勝、ミコライオ―石原、倉
　［本］エルドレッド２、石原（広）
　※特別ルール