レッドソックス 最下位から大躍進のワケ 性格重視のチーム編成で一体感

[ 2013年10月10日 06:00 ]

<レイズ・レッドソックス>喜ぶレッドソックスナイン

ア・リーグ地区シリーズ第4戦 レッドソックス3―1レイズ

(10月8日 セントピーターズバーグ)
 歓喜の輪を形成するレッドソックスの一団は、いかついヒゲ男ばかりだ。上原、田沢を除くほとんどの選手はアゴや頬を誇らしげにさすった。

 昨季オフに加入したゴームズとナポリらが開幕前にヒゲを伸ばし、チームが好スタートを切ったことから験担ぎの意味で浸透。9月からは本塁打を打った際にナインがナポリのあごヒゲを引っ張るのが儀式になるほどの一体感を呼んだ。一見すると奔放な集団。だが、実情は違った。

 例えば今季加入した一塁手ナポリ。ジョン・ファレル監督は言う。「彼は今季メジャーの打者で一番、投手に球数を投げさせているんだ」。1打席あたり平均4・58球。同様に新加入のドルーも4・12球と多い。地味な記録ながら、レッドソックスが今季投げさせた球数、2万4840球は両リーグ最多だ。

 「こうしたアプローチは教えてできるものではない。オフはこの点を重視して打者を選んだ」と指揮官は胸を張った。地道かつチーム一丸の攻撃。この日の7回の逆転劇も四球からだった。

 昨季は選手を批判することが多かったボビー・バレンタイン監督の下、チームが空中分解し最下位。選手の性格を重視したチーム編成が快進撃を支えた。ファレル監督は「みんな周りと仲良くやれるし、仕事となると自分の役割に集中する」と目を細める。選手同士での食事会にはベンチ入り選手のほぼ全員、20人以上が集まるという。個人主義が重視される米国では極めて珍しいことだ。

 生まれ変わったヒゲ軍団に人間関係での溝は一切ない。挫折を経て、プロ意識あふれる洗練された男たちに変貌した。

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