立大 “努力の人”舟川が涙の代打逆転弾 明大下し勝ち点2

[ 2013年10月9日 06:00 ]

<立大・明大>6回、代打で逆転3ランを放ち号泣する舟川(右)

東京六大学野球第4週最終日 立大8-3明大

(10月9日 神宮)
 3回戦1試合が行われ、立大が明大を8―3で下し、2勝1敗で勝ち点を2に伸ばした。2―3の6回、舟川敬文内野手(4年)が右翼席にリーグ戦1号となる代打逆転3ラン。チームは11年春以来、5季ぶりに明大から勝ち点を挙げ、99年秋以来の優勝へ踏みとどまった。明大は投手陣が踏ん張れなかった。

 涙の逆転弾だ。1点を追う6回2死一、二塁から立大の代打・舟川が右越え3ラン。3季ぶりの安打となり「4年間全ての思いがよみがえった」と号泣しながらダイヤモンドを一周した。無名の足利(栃木)から指定校推薦で入学。「入部した頃は神宮に立てるとは思わなかった」とレベルの差を実感して練習に打ち込み、2年春にベンチ入りを果たした。今ではヘッドスピードはチーム一の147キロを計測。大塚淳人監督から「おまえが一番振ってきたんだから」と送り出され、リーグ戦初長打初勝利打点だ。製薬会社への就職が内定し、野球は大学が最後。指揮官も「4年間の努力の成果」と涙を流した。

 ▼舟川の母・晶子さん 泣いてしまって(まともに)見られませんでした。こんな日が来るなんて夢のようです。

 ▼明大・善波達也監督(逆転負けに)次のカードでしっかり勝てるように練習します。

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2013年10月9日のニュース