ロッテ 3位転落も主力温存、2位決戦「勝つしかない」

[ 2013年10月8日 06:00 ]

<オ・ロ>試合後、左翼席に向かうう伊東監督

パ・リーグ ロッテ0―1オリックス

(10月7日 京セラD)
 直接対決で2位をつかむ。ロッテは7日、オリックス相手にわずか3安打に封じられ、0―1の零敗を喫した。この結果、試合のなかった西武が勝率の差で2位に浮上し、ロッテは9月18日以来の3位となった。両チームは8日の今季最終戦で激突。クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージの本拠地開催を懸け、互いに総力戦で挑む。

 勝って勢いをつけたかったが零敗。2連敗で3位に転落した伊東監督の表情は、むしろ吹っ切れたようにも見えた。

 「いよいよあした(8日)勝つしかなくなった。はっきりしていいじゃないか。勝てばいいんだからね」

 西武との「10・8」最終決戦。大一番を見据えたオーダーでこの日のオリックス戦に臨んだ。井口、今江、サブローの中軸3人を温存。一方で、ケガから復帰したばかりの角中と里崎を先発出場させて調整の場を与えた。マウンドに送り込んだ投手は先発・松永と藤岡の2人だけ。中継ぎ陣も休ませた。5回まで無失点の松永を、6回から藤岡に代えた継投が裏目に出た。藤岡がその回に竹原に決勝打を浴びたが、伊東監督は「予定通り。(松永は)次に投げるまで間隔がとれる」とCSを見据えた温存策だったことを明かした。チームは8日の朝に決戦の地・西武ドームへと移動するハードスケジュール。移動に伴う疲労も最大限考慮した。

 もう勝つしかなくなった。オリックスに勝つか引き分けていれば、西武戦を引き分けても2位をキープできた。敗戦によって引き分けという選択肢は消滅したが、指揮官は「引き分けは最初から頭にない!」と強気に言い切った。

 最終決戦の先発を託すのは、6月末から左肩痛で2軍調整を続けてきたエース左腕・成瀬だ。指揮官は「今の投手陣の中では一番経験もしているでしょう。開幕投手に締めくくってもらえばいい」とエースと心中する道を選んだ。さらに、今季9勝を挙げている西野をリリーフ要員としてブルペン待機させる方針で、まさに総力戦で勝利をつかみにいく。

 西武ドームでは今季3勝8敗と分が悪い。それでも伊東監督は「苦手意識を払しょくする。手応えのあるゲームになると思うよ」と決戦を前に不敵に笑った。

 ≪勝てば2位≫ロッテがオリックスに敗れ、西武を勝率で3毛下回りゲーム差なしの3位に転落した。両チーム最終戦となる8日の直接対決で、西武が勝つか引き分けならそのまま西武が2位。ロッテが勝てば逆転でロッテが2位となる。両チームは今季西武ドームで11度対戦し、西武が8勝3敗と勝ち越している。

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