藤浪 自己最多8Kも11勝ならず マー君1年目に1勝及ばず

[ 2013年10月6日 06:00 ]

<神・巨>4回1死一、二塁、寺内(左)に適時二塁打を打たれる藤浪

セ・リーグ 阪神4-3巨人

(10月5日 甲子園)
 自己最多の8奪三振と力投した。ただ、勝ち運に恵まれなかった。5回3失点。チームが逆転勝ちしたために阪神・藤浪に黒星こそ付かなかったが、1年目の楽天・田中に並ぶ11勝には一歩届かなかった。

 「調子自体は悪くありませんでしたが、4回に四球を出してしまったことがすべてです」

 初回からアクセル全開だった。いきなり無死二塁のピンチを招き、ネット裏で光るライトも目に入り気を散らされたが、動じない。無失点で立ち上がると、無死二、三塁の窮地に立った2回も後続の7、8、9番を3者連続三振に仕留めた。直球の最速は153キロ。カットボールも切れた。だが4回に2四球で1死一、二塁とし、捕手・藤井彰の悪送球などで3失点。内容は及第点も、結果が伴わなかった。

 桧山の「引退試合」。大先輩の花道を自らの白星で彩りたかったが、それは叶わず。「改めて日本一にならないといけないと思った。思い残すことはないと言ってもらって、引退してもらいたいと思った」。セレモニーでは「頑張れよ」と声も掛けられた。背番号24を日本一になって送り出すべく決意を新たにした。

 この日がシーズン最終登板。10勝した1年目を「今年は10勝させてもらった形。来季は自分の力で10勝しました、と言えるようにしたい」と振り返った。とはいえ、戦いはまだ終わっていない。12日からは広島とのCSファーストステージが始まる。「CSでは、しっかり試合をつくることを心がけたい」。背番号19は、あらためて頂点を見据えた。

続きを表示

2013年10月6日のニュース