東浜 遅すぎた初完封 CS消滅最終戦で本領発揮

[ 2013年10月6日 06:00 ]

<日・ソ>プロ初完封勝利を飾った東浜

パ・リーグ ソフトバンク3-0日本ハム

(10月5日 札幌D)
 札幌ドーム。午後4時45分に終わった日本ハム戦のヒーローインタビュー。ソフトバンク・東浜は「(CSは)最後まで諦めず貪欲にいきたい」と笑顔で話していた。

 Kスタ宮城。ちょうどその瞬間。西武・中村の決勝ソロが左中間席に吸い込まれた。西武が楽天を下し、ホークスの今季は終わった。リーグ新人完封一番乗り。被安打4、無四球でプロ最多の10三振を奪った。今季最終戦で本来の投球がよみがえった。

(ケガの功名/) 沖縄・与那城小5年の冬、バスケットボールのダンクを決めた際、右上腕骨、尺骨、手首を複雑骨折。今も、いわゆる「小さく前へならえ」の状態で、手を内側にひねる時、手のひらは完全に下を向かない。「(肘を)ひねれない代わりに肩関節を回し、肩甲骨を大きく使うことにより、補っている。それでボールをより、前で放すことができる」。亜大のチームドクター・鈴木克憲医師(王子総合病院)は語る。

 多くの投手は投球の支点は肘。だが、それを使えない東浜は肩が支点となる。肩の内旋筋群(肩甲下筋など)が働きリリースポイントは、自然に人より前になった。「できるのはマダックスやランディ・ジョンソン。楽天の田中投手もできる」。不幸な事故だったが、これが東浜の「浮き上がる球」を生む右腕のメカニズムだ。

 残酷な結末を知ったルーキーは気丈に言った。「1つずつ、アウトを取ることだけに集中した。次へとつながる投球だった」。チームは5年ぶりのBクラス。しかし光は見えた。東浜がいる。

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