ソフトB 3たび魔の8回…焦りが秋山監督のタクト狂わせた

[ 2013年10月5日 06:00 ]

<日・ソ>8回2死満塁、杉谷に打たれ、顔をゆがめる嘉弥真

パ・リーグ ソフトバンク4-5日本ハム

(10月4日 札幌D)
 ソフトバンクの五十嵐は顔面蒼白(そうはく)だった。何を聞かれても視線は上の空。築き上げたものが、一瞬で壊れた。それが守護神の宿命とはいえ、残酷すぎる結末。3点差の8回無死、1イニング前倒しでの出番はたった6球で終わった。

 「先頭(打者)を出したことがよくない。ふがいないピッチングをしてしまった。負けた責任はかなり、あると思います…」。五十嵐は自分を責めた。ただ、それだけが理由とは到底、思えなかった。

 呪われているようだ。3日までの西武2連戦(西武ドーム)ではファルケンボーグが2試合連続、いずれも8回に決勝点を奪われた。負の流れは連鎖する。8回無死、アブレイユに死球、大引には右前打でつながれ無死一、二塁。バントの構えだった大野にストライクが入らず、満塁。ここで代わった左腕・嘉弥真(かやま)は2点を奪われ、なお2死満塁で杉谷に左前へ逆転2点適時打を浴びてしまった。

 「最後なぁ~」と秋山監督は言ったまま、2度、舌打ちした。「魔の8回」で2試合連続、失敗したファルケンボーグは札幌入りした直後、首と背中の痛みを訴え出場選手登録を抹消された。五十嵐の回またぎは「シミュレーションはしていた」と高山投手コーチは言ったが、点差は3点。7回2死一塁を1球で抑えた森福も元気だった。CS自力進出の可能性が消滅した「焦り」は指揮官のタクトを狂わせた。

 西武は勝ち、その両足は徳俵に掛かった。5年連続CSへ進出するには、5日の今季最終戦(対日本ハム)に引き分け以上で、西武の3戦全敗を願うしかない。下馬評では独走かと言われた断トツの優勝候補が、負ければCSにさえ出られない現実を迎えた。

 ▼ソフトバンク・長谷川(3打数無安打。200安打達成には、最終戦で2安打が必要)。あした(5日)しかない。やるしかない。

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