古城、涙でファンに別れ「絶対に泣かないと思っていたが…」

[ 2013年10月3日 22:00 ]

<巨・ヤ>試合後、ナインに胴上げされる古城

セ・リーグ 巨人4―2ヤクルト

(10月3日 東京D)
 今季限りでの現役引退を表明した巨人・古城が試合後、ユニホーム姿でファンに別れを告げた。勝利の余韻が残るグラウンドに足を踏み入れると、ライトスタンドに向かって走った。帽子をとり、頭を下げて、これまでの声援に対する感謝を示した。そしてベンチ方向に戻ると、待ち構えたナインが取り囲み胴上げ。最初に5度、さらに間をあけて1度。背番号「51」にちなんだ回数、宙に舞った。

 ファンの大歓声を聞き、古城は「もうダメだなと、絶対に泣かないと思っていたが…うれしかったです」と目をうるませた。16年間のプロ野球生活には「苦しいことばかりだったが、東京ドームで応援してくれる歓声が大好きだった」と振り返り、まだ戦いの続くチームに「CS、日本Sと厳しい戦いが続くが、必ず日本一になって、監督を胴上げしてほしい」とエールを送った。

 この日は家族も球場を訪れ、古城のユニホーム姿を目に焼き付けた。「子供にはずっと野球選手の姿を見せたかったが、いつかこういう日がくると…。日本一にもなったし、少しはいい姿を見せられたと思う」と話すと、言葉を詰まらせた。

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2013年10月3日のニュース