マー君 35年ぶり23勝!無敗シーズンに王手!

[ 2013年10月2日 06:00 ]

<日・楽>ジョーンズにちょっかいをかけながら勝利のハイタッチの列に並ぶ田中

パ・リーグ 楽天11―2日本ハム

(10月1日 札幌D)
 楽天の田中将大投手(24)は1日、日本ハム戦で6回を2失点に抑え、ともに自身が持つ「世界記録」の開幕からの連勝を23、昨季からの連勝を27に更新した。救援登板で球団初優勝を飾った9月26日西武戦(西武ドーム)から中4日の先発。制球に苦しんで7安打を浴びたが、連勝記録を守り抜いた。シーズン23勝は78年の鈴木啓示(近鉄)、東尾修(クラウン=いずれもスポニチ本紙評論家)以来35年ぶり。登板予定は残り1試合で、無敗のままレギュラーシーズンを終わる勢いだ。

 決して言い訳はしない。そこにエースの責任感がにじんだ。優勝後の初登板。気持ちの部分で難しかったのか、と問われた田中は「気持ちというより調整が…」と言いかけたが「関係ない。言い訳にはならない。取り消しで」と言い直した。

 6回を7安打2失点。本調子ではなかった。それでも白星を挙げ、開幕からの無傷の連勝を23に伸ばした。優勝が決まった9月26日西武戦では、1点リードの9回を締めて「胴上げ投手」となった。不慣れなブルペン待機に加え、重圧がかかるマウンドで150キロ台の直球を連発した。そこから中4日の間隔を置いての先発登板だった。

 初回、2回も1点ずつ失った。難しい調整を強いられたことで、投球フォームで最も重要視しているリリースで悪戦苦闘。「力がボールに伝わっていなかった」と振り返る。得意のスプリットは抜け気味になり、日本ハム打線に狙われた。そこでスプリットを減らし、カットボールを多投してバットの芯を外した。無失点に抑えた3回からの4イニングの12アウトのうち、半分以上の7アウトが内野ゴロ。大量援護もあり、お役御免となった。

 優勝決定後の都内ホテルでのビールかけ。水中眼鏡を着用した田中はビール瓶を手に、星野監督やナインにマウンドと同様に「攻撃的」な姿勢に徹した。09年WBCで世界一になった際の「シャンパンファイト」の経験はあるが、ビールかけは初体験。はしゃいだ。何度もラッパ飲みした。しかし、時折、冷静な田中将大がいた。未成年の選手用に用意された十六茶のペットボトルを手にしていた。「年々、お酒の量は減っていますね」という。オフはほとんど飲まない。どんな時も体調管理に気を配っている。

 優勝が決まった試合の直後から「ここからが本当の勝負」と気持ちを引き締めた。29日からの福岡、大阪遠征は外れていたが、チームは27日のロッテ戦(QVCマリン)も含めた3試合で1点を挙げることができず、2敗1分け。星野監督は「優勝ボケ」という言葉を使って嘆いた。しかし、優勝でも全く浮かれることのないエースは「仮にそういう気持ちがなくてもプロは負けたらそう言われる。監督に(優勝ボケと)言わせてはダメ」と語気を強めた。

 次回登板は8日のオリックス戦(Kスタ宮城)の予定。レギュラーシーズンの最終登板となる。開幕24連勝で不敗のまま終わることができるか。注目が集まる一方で、田中の照準は17日のCSファイナルステージ初戦。日本一になるために完全無敵な姿を取り戻す。

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