16勝目の小川「目の前の打者に集中」新人王に前進もあくまで貪欲

[ 2013年9月29日 22:01 ]

<ヤ・D>お立ち台で笑顔のヤクルト・小川

セ・リーグ ヤクルト4―2DeNA

(9月29日 神宮)
 シーズン終盤、5位と6位の対決にもかかわらず2万人に迫る観衆が集まったこの試合、ヤクルト・バレンティンの打撃、引退する宮本とともに、先発小川のマウンドに注目が集まった。

 初回を3者凡退で滑り出すと3回まで1人の走者も許さない完璧な投球。「監督から目の前の打者に集中するように言われた。とにかく集中して投げていこうと思った」と攻めの投球で凡打の山を築いた。

 4回以降は安打を許し、6回には2点取られたがリードを守ってリリーフ陣に後を託した。「飛ばして行けるところまで行った。6回は少し崩れたので、そこが反省点」と振り返った。

 この後はリリーフ陣が踏ん張りハーラー単独トップの16勝、これでセ全球団を“制覇”した。前日(28日)、最多勝を争う広島・前田健から「頑張れよ」と声をかけられたが、それに応えるパフォーマンスを見せた。もちろん新人王にも大きく前進した。「(シーズンは)まだ続くので1つでも多く勝ちたい」とキッパリ。残り7試合のチームには最下位脱出の望みも残る。23歳の右腕はあくまでも貪欲だった。

続きを表示

この記事のフォト

2013年9月29日のニュース