ソフトB・長谷川 サヨナラCS死守「斉藤さんのためにも」

[ 2013年9月29日 06:00 ]

<ソ・西>10回2死一塁、右翼線にサヨナラ打を放った長谷川(右)は一塁から生還した今宮と抱き合って喜ぶ

パ・リーグ ソフトバンク7-6西武

(9月28日 ヤフオクD)
 ソフトバンクは28日、西武戦の延長10回2死一塁から長谷川勇也外野手(28)が右翼線に三塁打を放ち、サヨナラ勝ち。チームの連敗を3で止め、自身も200安打の大台まであと8本とした。負ければ8月14日以来の4位転落が懸かった一戦で3位を死守し、試合のなかった2位・ロッテに再び2ゲーム差に接近。終盤の大逆転勝利で、7月31日に退団したかつてのエース、斉藤和巳氏(35)の引退セレモニーに花を添えた。

 無心で振り抜いた。延長10回2死一塁。長谷川は大石の初球、真ん中低め128キロのフォークを振り抜いた。打球は右翼線で弾み、一塁走者の今宮が一気に本塁へ。一塁側のソフトバンクベンチは、あっという間に空になった。

 「まだ興奮状態です。打った球は何でしょう。狙った球ではなかった。バットの先で拾って、一塁線上だったので“ひょっとしたら”と思いながら…。今宮が快足を飛ばしてくれました」

 第4打席までは無安打。それでも冷静だった。「自分の(打率の)数字から、そろそろ出るだろう」と自分に言い聞かせた。すると9回の第5打席で右前打を放ち、10年の川崎宗則(現ブルージェイズ)が持っていた球団記録を更新。さらに同点に追い付いたことで、めぐってきた6度目の打席できっちりと結果を出した。これで今季192安打とし、200安打の大台まで残り6試合で8安打とした。「ムネさん(川崎)は選手として尊敬している一人なので光栄です」と冷静な男が珍しく興奮気味にまくしたてた。

 今季6度目のサヨナラ勝ちだが、そのうちの3度は長谷川のバットによるもの。負ければ4位転落の危機。しかもこの日は、かつてのエース斉藤和巳氏の引退セレモニーがあり、絶対に負けられない一戦だった。その斉藤氏とは10年1月に米アリゾナでともに自主トレをした間柄。右肩痛を乗り越えようとする姿に多分に影響を受けた。「ポジションは違いますが、練習での気持ちの入れ方が凄かった。斉藤さんのためにも勝てて良かった」と喜んだ。

 3―6の8回からの逆転劇。CS進出へ向け、ベンチに一体感が生まれる逆転勝利となった。秋山監督は「いやぁ、よく追いついたな。厳しい試合だったが、よくつながった。ハセがよく打ったし、ケンタ(今宮)がいいスライディングをした」と手応え十分な様子。残りは6試合。2位・ロッテとは再び2ゲーム差に接近した。クライマックスシリーズ進出の行方は、史上6人目の200安打を目指す長谷川のバットに懸かっている。

 ≪サヨナラ三塁打は球団14年ぶり≫長谷川(ソ)がサヨナラ三塁打。チームが三塁打でサヨナラ勝ちしたのは、99年8月8日近鉄戦で林がマークして以来14年ぶりになる。また、今季長谷川のサヨナラ安打は5月3日西武戦(単打)、9月15日日本ハム戦(二塁打)に次いで3本目。チームでシーズン3本のサヨナラ安打は99年井口以来でこちらも14年ぶりだ。なお、今季長谷川の安打は192本となり、10年川崎の190安打を抜く球団新記録となった。現在のペースなら最終200安打に届く計算だがどうか。

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