マー君 初Vつかみ取った8球連続150キロ台のストレート

[ 2013年9月26日 22:11 ]

9回2死二、三塁 浅村を三振に打ち取りガッツポーズの田中

パ・リーグ 楽天4―3西武

(9月26日 西武D)
 最後まで直球勝負で通した。4年ぶりにリリーフのマウンドに上がった楽天・田中は、1死二、三塁のピンチに渾身のストレートを8球連投。栗山、浅村を連続三振で仕留めた背番号18は、ライトスタンドから一塁側にかけて陣取るイーグルスファンの方向へ向かって、派手なガッツポーズで優勝を報告した。

 内野安打と四球でピンチを招いた。特に無死一塁で、ヘルマンは追い込みながら変化球勝負で歩かせてしまった。初優勝の重圧から恐る恐る、といった印象があったエースだが、「これを乗り越えて優勝しろと言われていると思った」と、ここでギアが入った。

 栗山には150キロを超える真っすぐで追い込むと、遊びなしで3球勝負。見逃しの三振に仕留めた。

 続く浅村。今季6打数3安打と打たれている4番にも「引いたら負けだ」と150キロを超える直球を続けた。最後はこの日最速の153キロ。その気迫に押されるように、浅村は真ん中低めのボールに自分のスイングをさせてもらえず空振り三振。開幕から無敗の22連勝を誇った右腕の今季一番のボールで初優勝をもぎ取った。

 試合後、田中は「シーズン前、誰も優勝は期待していなかったと思う。いい意味で裏切れて、よかった」としてやったり、の表情を浮かべ、そう語った。

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