楽天痛すぎる連敗 ハウザー危険球でいきなり退場

[ 2013年9月26日 06:00 ]

<西・楽>1回2死、ハウザーから頭部に死球を受け睨みつける栗山

パ・リーグ 楽天2-4西武

(9月25日 西武D)
 空気が重い。2位・ロッテが敗れマジック2。26日にも楽天の悲願の初優勝が決まるが、試合後の楽天ナインはそんな雰囲気とはほど遠かった。4月8日ロッテ戦(Kスタ宮城)以来の1軍登板で、痛恨のサヨナラ弾を浴びた加藤大は「すいませんとしか言えない…」と唇をかんだ。

 突然のアクシデントにも、福山が奮闘した。先発・ハウザーが初回2死から栗山の頭部に死球を当て、わずか13球で危険球退場。急きょマウンドに上がった3年目右腕は、4回1/3を2安打無失点に抑えた。DeNAに所属した昨季、打者転向の打診を断って自由契約に。楽天にテスト入団するほど「投手」にこだわった。演歌歌手・北島三郎似の顔立ちからニックネームは「サブちゃん」。しかし自身初勝利は8回の同点とともに消え、試合後は「自分の仕事はできた。初勝利?全然関係ないです」と足早にバスに乗り込んだ。

 「福山に勝たせてやらんと。給料安いやつ(年俸600万円)が必死に頑張っとるのに」。星野監督の表情も、もちろん厳しい。援護すべき打線は5回まで9安打ながら2得点で、6回以降はノーヒットに終わった。重苦しい空気をはねのけてこそ、その先に歓喜の瞬間が待っている。

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2013年9月26日のニュース