西武2戦連続サヨナラ!3位ソフトBに肉薄1差

[ 2013年9月26日 06:00 ]

<西・楽>9回2死二塁、片岡はサヨナラ2ランを放ち祝福を受ける

パ・リーグ 西武4-2楽天

(9月25日 西武D)
 片岡よりも、ベンチの西武ナインの方が興奮していた。左翼席へ飛び込むサヨナラ弾を見届ける前に二塁ベースへ数人が一直線に向かう。慌てて本塁ベース上へ引き返して殊勲の男を迎え入れた。

 「やりました。みんなの声援で入りました。声援が心地よかった。このまま、いっちゃいたいと思います」

 同点の9回2死二塁。真ん中低めのフォークボールを振り抜いた。5月19日の阪神戦(西武ドーム)以来の3号が自身2度目のサヨナラ弾。前回09年7月11日のオリックス戦(西武ドーム)でのサヨナラ弾も加藤大からだ。2点を追う6回、追走の中前適時打もチームに勇気を与えた。

 初回に主将の栗山が頭部に死球を受けた。2回には浅村が一塁ベース上でマギーに右アキレス腱をスパイクされた。7回、銀次の一塁クロスプレーでセーフの判定に、渡辺監督が5分近く抗議した。燃える要素が詰まった試合。指揮官も「アクシデントがあって盛り上がった。第4コーナーを回って最後の直線。一戦一戦トーナメントのつもりで戦う」と言った。

 2試合連続のサヨナラ劇勝で4連勝。西武ドームでの楽天戦は4戦連続サヨナラ勝ちだ。3位ソフトバンクとは1ゲーム差。片岡も左膝裏痛を抱える中、15日に復帰した。残り10試合に逆転CS進出を懸ける。

 「(主将の)栗山は、チームをまとめようと必死。中村もチームを盛り上げる打撃をしている。あとは僕が…。やることは1つです」

 プロ9年目。数々の経験を積んだ片岡が、チームに勢いを運んできた。

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2013年9月26日のニュース