名球会あと18勝も…「記録にこだわりない」石井“らしい”引き際

[ 2013年9月24日 08:15 ]

02年7月、ドジャース時代にボンズと初対決する石井
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 日米通算182勝をマークしている西武の石井一久投手(40)が今季限りで現役を引退することが23日、分かった。今季は左肩の不調で出遅れ、若手投手の台頭もあり、7試合の登板にとどまっていた。球団も了承し、24日に発表される。

 石井は日米通算182勝を挙げており、名球会入りの条件となる200勝にあと18勝と迫っている。昨季は2完封を含む10勝をマークし、今季も140キロ台の速球を投げるなど力が急激に落ちたわけではない。しかし、石井は以前から「記録や数字には一切こだわりはない。野球は単年勝負。見極めが大事」と繰り返してきた。今年1月の自主トレの際は「先は長くないので、もう一度優勝を味わいたい」と話していたが、チームは現在4位と苦境に立たされている。自身の置かれた状況なども考え、今季限りでの引退を決断した。

 石井らしい引き際。200勝には届かなかったが、長く、濃密な野球人生が幕を下ろす。

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2013年9月24日のニュース