先輩上原譲りの「雑草魂」!楽天・宮川 育成1位からプロ初先発2勝目

[ 2013年9月24日 06:00 ]

<日・楽>7回無失点に抑えた宮川

パ・リーグ 楽天5-0日本ハム

(9月23日 札幌D)
 楽天は23日、育成ドラフトで入団し、プロ初先発となった宮川将投手(22)が日本ハムを相手に7回をわずか1安打無失点で今季2勝目。「想定外」の快投でチームは4連勝とし、優勝へのマジックナンバーは2つ減って「3」となった。球団創設9年目で初の栄冠はいよいよ目前。最短で25日に、星野仙一監督(66)が宙に舞う。

 雑草でも、花は咲く。試合前に真っ白だった宮川の顔は、興奮で赤く染まっていた。「きのうは緊張しすぎて眠れなかった。朝食も食べられなかったし…。今?眠いです」。1位といっても育成ドラフト。そんな右腕がプロ初先発で7回1安打無失点の快投をみせた。

 「試合に入ったら平常心になれた。一人一人、ガムシャラにいった」

 初回、先頭の陽岱鋼(ヨウ・ダイカン)をこの日最速、147キロの膝元への直球で見逃し三振。一気に波に乗った。試合前にはナインから次々に「おい、顔が白いぞ。大丈夫か?」と心配されたのがうそのようだ。一塁手ジョーンズから「Down(低く)」とのアドバイスを何度も受け、6回1死まで無安打投球。疲れの見えた7回に2四球を与えたが、2死一、二塁から大野を三ゴロに打ち取り、108球を投げきった。威力満点の直球に110キロ台のカーブ、切れのあるスライダー…。「最後はへばったけど、ゼロに抑えたのは自信になる」。新たな育成の星。雑草魂を継承する男は胸を張った。

 子供の頃から、上原浩治(現レッドソックス)が憧れの存在だった。くしくも同じ大体大に進学。上原が大学時代、練習後に左翼、右翼のポール間ダッシュを行っていたと聞くと、同じ練習を繰り返した。同期の松葉がオリックスのドラフト1位。自身は育成1位。そんな宮川は色紙に「雑草魂」と書く。「上原さんにはまだ会ったことがないけど…。シーズンの結果はチェックしていた。刺激になります」。偉大な先輩は、レ軍の守護神としてア・リーグ東地区優勝の胴上げ投手に。その上原からは楽天入団後、球団関係者に「後輩を頼みます!」とのメールが届いたという。

 「このまま優勝に向かって突っ走っていきたい」。またもニューヒーローが現れ、優勝へのマジックナンバーは「3」に減った。25日にも、悲願の球団初優勝が決まる。創設9年目で最多のシーズン78勝目。それは、背番号90を背負う宮川が運んできた。

 ▼オリックス・松葉(大体大の同期生)もともとハートは強いし、身体能力も僕より上。同じリーグの敵ですが、刺激にはなりますね。

 ≪宮川 将(みやがわ・しょう)あらかると≫

 ☆生年月日、サイズ 1990年(平2)10月19日、大阪府生まれの22歳。1メートル84、87キロ。右投げ右打ち。

 ☆球歴 小学2年から野球を始める。大体大浪商時代に甲子園出場はないが、大体大では1年春のリーグ戦でいきなり開幕投手を務めるなど、大学4年間でMVPに3度も輝くなど活躍。12年の育成ドラフト1位で楽天に入団。当初の背番号は「121」。

 ☆趣味 音楽鑑賞。好きなアーティストは「B’z」で、Kスタ宮城の登場曲は「ultra soul」。

 ☆似ている有名人 同僚のベテラン・小山伸から「(元西武で台湾出身の)張誌家(チャンズージャ)に似ているな」と言われたが、ジェネレーションギャップもありキョトン。

 ☆好きな芸能人 綾瀬はるか。

 ≪リーグ最多16度目完封≫育成出身のルーキー宮川(楽)がプロ初先発で7回無失点。救援でのプロ初勝利に続き2勝目を挙げた。育成ドラフト出身選手の先発勝利は山口(巨)、山田(ソ)、国吉(横)、西野(ロ)に次ぎ5人目。初先発で勝ったのは西野に次いで2人目となった。8回以降は金刃、青山が無失点で締め、楽天はこれで今季リーグ最多となる16度目の完封勝利。11年にマークした球団の最多記録に並んだ。

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