巨人 連覇支えた救援陣 競り合いで大きな武器

[ 2013年9月22日 22:09 ]

 巨人のブルペンには山口、マシソン、西村の鉄壁のリリーフが控える。エース内海は「最強の救援陣」とたたえる。持ち味の異なる3人が試合展開に応じた起用法に応え、競り合いで大きな武器となった。

 七、八回を左の山口と右のマシソンが柔軟に受け持ち、九回を西村が締める。前半戦のヤマ場だった7月2日からの阪神3連戦の初戦では3人で七回から計5回を無失点でつないで延長戦を制し、ゲーム差を3・5に広げた。あるセ・リーグ球団のスコアラーは「マシソンは真っすぐが速く、山口は左で、西村は変化球が自由自在。1点でも負けているときつい」と指摘する。

 来日2年目のマシソンは160キロに迫る剛速球で圧倒し「相手のプレッシャーが増す形で抑え、最後に渡そうと思っている」と胸を張る。昨季まで5年連続60試合登板の山口は今季も鉄腕ぶりが健在で「2人が抑えて自分だけ打たれたら嫌だと思う」と意気込む。

 西村は「2人が流れを切ってくれるから、マウンドに上がりやすい」と感謝する。抑え1年目の昨季はポストシーズンで不振に陥り、日本一の胴上げ投手にはなれなかった。「ことしは最後まで貢献したい」との思いで飛躍し、球団史上初の2年連続30セーブを果たした。強力打線や豊富な先発陣に光が当たってきたが、高いレベルで互いにしのぎを削った救援陣が2連覇を支えた。

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2013年9月22日のニュース