金子 2度目の12勝目!マー君と唯一張り合える存在だ

[ 2013年9月18日 06:00 ]

<ロ・オ>12勝目を挙げた金子(右)は森脇監督と握手

パ・リーグ オリックス10-4ロッテ

(9月17日 QVC)
 初回4得点の援護で、オリックス・金子の12勝目は決まったようなものだった。点差が離れる展開に「逆に少し不安になった」というが、普段とは違う「ストライクゾーンで勝負」する投球にチェンジ。7回5安打1失点ながら、きっちりと無四球で終えるところが、エースたるゆえんだ。

 12勝到達は、10年に17勝で最多勝に輝いて以来、自身2度目。今季はぶっつけ本番となった開幕投手から、ローテーションを崩さず、先発投手で唯一貯金をつくっている。「毎試合、勝つつもりでいる。シーズン序盤だろうが今だろうが、気持ちは変わらない」。本人はエースという言葉を嫌うが、そんなぶれない心が記録にも表れている。

 これでイニング数(192回1/3)、奪三振数(171個)、完投数(10度)でリーグトップ。21連勝中の田中と、リーグでは唯一張り合える存在になっている。3年ぶりの200イニング到達も間近。「1つの区切りなので、そこまでは投げたい。ただ、今年はそれ以上に投げられるチャンスがある」。自己最多の204回1/3の更新が目標。紛れもなくエースの数字だ。

 これまで金子の登板日に打線が振るわず、悩んでいた森脇監督も「(大量点で)戸惑ったんじゃないかな」と笑った。借金10の最下位チームで孤軍奮闘する右腕。今後も中5日で登板間隔を詰めるかは未定だが、チームの借金を1つでも減らすつもりでいる。

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2013年9月18日のニュース