マギー 逆転満弾 今季11打数無安打の“苦手”場面でドカ~ン

[ 2013年9月18日 06:00 ]

<楽・ソ>5回2死、逆転満塁弾のマギーはベンチの出迎えを受ける

パ・リーグ 楽天7-5ソフトバンク

(9月17日 Kスタ宮城)
 お立ち台で愛のこもったエピソードが披露された。4安打した藤田が「きのう、ケーシー(マギー)が魂のこもった料理を作ってくれた。きょう打てたのはそのおかげ」と明かす。それに呼応するように逆転満塁弾を放った楽天・マギーは「藤田は何もしないでソファに座っていただけだ」と返して観客の笑いを誘った。

 3点を追う5回に2人が流れを変えた。2死二塁から藤田が左前打で1点を返すと、なお2死満塁からマギー。寺原の136キロスライダーを左翼席へ逆転の26号。初回の1死満塁で空振り三振に倒れた借りを返した。「満塁はみんなでつないでくれなければ生まれないチャンス。2度も失敗できなかった」。満塁ではここまで14打席で11打数無安打5打点。15打席目にして初の安打がグランドスラムとなり「知らなかった。メジャーでは2本打ってるんだけどね」とおどけた。

 「今から来い」。前日はマギーから藤田の家族を電話で誘った。Tシャツ、短パンになぜか帽子をかぶった料理人は、2時間近くキッチンに立った。サーモンのホイル焼き、タラの焼き魚に、ポテト料理。さらに夫人同士で焼きそばを作った。藤田は「まさか食事に行った次の日に2人でお立ち台に立てるなんて…」と驚いた。この2人だけではない。家族のような一体感が今の楽天にはある。藤田は「みんなが次の打者へつなぐ意識が出ている」と話すように、7得点は全て2死から、つないで生まれた。

 ロッテが敗れ、優勝へのマジックは1桁の9になった。最短で24日に悲願の初優勝が決まる。「(先月下旬に)5連敗した後に3連勝。あそこで精神的にも、1つ大きくなったかな。もうとぼけたことは言ってられない。(優勝の)計算、意識はしています。前に進むだけ」と星野監督からもV宣言が飛び出した。

 そんな指揮官のリップサービスも知らずにマギーは最後に言った。

 「優勝について言うと監督からは“何も成し遂げていない”といって叩かれるだろ」

 重圧も慢心も生まれる隙がないほど、楽天ナインは強くなった。

 ≪15打席目の初安打≫マギー(楽)が5回に逆転満塁本塁打。来日以来の満塁機はこの日の初回まで14打席あって11打数無安打。15打席目の初安打が高価な一発になった。これで今季マギーの逆転弾は4本目。セでは57本塁打のバレンティン(ヤ)が6本の逆転弾を放っているが、パでは浅村(西)、バルディリス(オ)の3本を上回り最も多くなった。チームの逆転勝利も今季32度目でソフトバンクの31度を抜き最多。09年に作った逆転勝ち36度の球団記録更新も視野に入ってきた。

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