西岡 「クマさん」記録視野も…個人的数字よりチーム勝利優先

[ 2013年9月17日 10:21 ]

広島へ向かう西岡

 自己最長タイの6試合連続複数安打を継続中の阪神・西岡剛内野手(29)が16日、17日からの3位・広島との3連戦(マツダ)に向けて闘志をたぎらせた。同記録のプロ野球最長は、「クマさん」と親しまれた後藤次男(阪神)ら3人の10試合。ただ、個人的数字は眼中にない。クライマックスシリーズ(CS)でも激突する可能性がある相手を、ここで一気に叩きのめす。

 視界に入る歴史的偉業も、今の西岡にとって何の意味も持たない。10日の中日戦(甲子園)から続いている6試合連続複数安打。1952年に「クマさん」こと後藤次男がつくった球団記録であり、3人が並ぶプロ野球記録として輝きを放つ10試合連続マルチに、あと「4」と迫っている。この間の打率は・556。ただ、この驚異的な好調ぶりの陰に、見過ごせない数字がある。

 6戦の内訳は1勝4敗1分け―。白星に直結していない。だから素直に喜べない。安打より、打率より、ほしいものは勝利だけ。「もう個人的なことでは喜べない。チーム状況的にも、勝つことだけ。勝たないと喜べない」

 自分が打って、生還して、そして勝つ。この理想が、今はまったくかなわない。最大「17」あった貯金も、今は「8」。だから「クマ」をつかまえることができても、「コイ」を食わなければ到底満足できない。6連勝と波に乗る広島に、気づけば6差と迫られた。「2位は安泰」と言われてきたのはもう過去の話。「やるだけです」。今はただ、勇躍するコイをつぶしにかかる覚悟だ。

 「CSも行けると決まったわけではない。順位もまだ決まっていない」

 ロッテ時代の2度の日本一は、順風満帆に栄冠までたどり着いたわけではない。05年はシーズン2位からプレーオフを経て日本シリーズへ。そして、10年はシーズン3位から頂点まで上り詰め、「史上最大の下克上」と呼ばれた。裏を返せば、下位にいつまくられるか分からないという恐怖心も胸に常に宿っている。消化試合と“やゆ”される残り17試合。どこまでもどん欲に勝ちを目指す理由が、ここにある。

 広島とはCSで対決する可能性が極めて高い。ましてや前回8月30日からの甲子園3連戦では1勝2敗と負け越している。個人的数字は後からついてくる。一戦必勝。リベンジを果たしたその先に、再進撃が待っている。

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