DeNA “誤審”でCSかすむ 中畑監督「不手際 あり得ない」

[ 2013年9月16日 06:00 ]

<中・横>4回、投手交代で審判と話し合う中畑監督

セ・リーグ DeNA7-8中日

(9月15日 ナゴヤD)
 4点リードを守れず、後味の悪すぎる逆転負け。中畑監督は「不手際だよね。こっちのミスなら分かるけど、審判がルール上のミスを犯すなんてあり得ない。ああいう緊迫したところのミスはでかい」と怒りを押し殺し、振り返った。

 想定外の出来事は4点差で迎えた4回1死一、三塁で起きた。代打・堂上剛に1ボールとなった場面で指揮官は先発の須田から小林太に交代を告げたが、東三塁塁審は直前で友利投手コーチが一度マウンドに行っていたことを理由に「ケガ以外では交代できない」と主張(プロ野球規則八・○六)。このため投球練習を終えた小林太はベンチに戻された。ところが、審判団の協議で交代が認められて再びマウンドへ。友利コーチがマウンドへ行ったのは中日が「代打・堂上剛」を告げる前であり、野球規則上は継投に問題なし。東塁審の単純な勘違いだった。

 小林太は動揺を隠せず、堂上剛に死球、大島には右翼線適時二塁打を浴びて1死も取れずに交代となった。代わった大原も暴投で決勝点を奪われるなどこの回5失点。中畑監督は「投手としてはメンタルがかなり動揺した。投手心理もベンチもおかしいムードをつくった」と憤慨した。

 これで3位・広島に6ゲーム差。CS進出が厳しい状況に追い込まれた。想定外の事態で試合の流れが変わっただけに「悔いの残る敗戦」と恨み節は止まらなかった。

 ◆プロ野球規則八・○六【注二】
 監督(またはコーチ)が投手の元へ行った後、ファウルラインを越えて引き揚げたら、その投手はその時の打者がアウトになるか、走者になるか、または攻守交代になるまで投球した後に退くことはできない。ただし、その打者に代打者が出た場合はその限りではない。

 ▼東三塁塁審(責任審判) 須田が1球投げたところで「あれ?代えられるかな」ということで確認した。1球投げたところで分からなくなった。勘違いです。

 ▼DeNA・友利投手コーチ 一番かわいそうなのは(小林)太志。(ベンチに戻って)もう一回気持ちを入れろというのは難しい。東さんにかき回されました。

続きを表示

2013年9月16日のニュース