ローズ氏「日本も時代変わった」バレ新記録達成を祝福

[ 2013年9月16日 09:12 ]

自宅で王さんのサインボールを手にするローズ氏

 01年にバレンティンと同じように「56本」に挑んだ元近鉄のタフィー・ローズ氏(45)が米テキサス州ヒューストン郊外の自宅で本紙の単独インタビューに応じた。当時12試合を残して55本に王手をかけながら四球攻めにも遭いタイ記録で終了。それから12年後、同じ外国人選手がついにその壁を破った。王貞治氏とともに「前記録保持者」となったローズ氏に聞いた。

 ――バレンティンが新記録を達成した。

 「心からお祝いいたします。打者として本塁打記録を達成するためにはさまざまな技術が正しくかみ合わなければならない。今回の記録達成でバレンティン選手はその技術を全て正しく実行したと確信している」

 ――01年は王氏の記録を守ろうとして勝負を避けられ、当時のコミッショナーが声明まで出す騒ぎとなった。

 「勝負してくれなかったのはダイエー戦(9月30日)と、その前のロッテ戦(同29日)。でも自分にはチャンスはあった」

 ――ダイエーの指揮を執っていたのは王監督だった。

 「王さんに悪い感情はない。日本の野球は捕手とバッテリーコーチが決めるから。実はあの日、55号を記念して王さんにサインボールを3個もらった。そのボールは今も大切に飾っている」

 ――王氏はどんな存在か。

 「何度か話をしていただいた。実は一本足打法に取り組んだことがある。若い頃の王さんは真剣で練習していたとビデオで見た。自分もまねをして、大阪ミナミの店に刀を買いに行ったけどライセンスがないとダメだって、ね」

 ――米国でも61年にロジャー・マリスがベーブ・ルースの記録(60本)を破る時は大騒ぎになった。

 「ルースの時は、人種や出身国が問題だったのではなく、とにかく偉大なルースの記録を抜いてほしくないということだった。王さんの記録は“抜くなら日本人ではないといけない”ということだった。でも2010年にはイチローのシーズン安打記録も外国人選手(マートン)が抜いたんだよね。日本も時代は変わってきたと思う」

 ◆タフィー・ローズ 1968年8月21日、米オハイオ州生まれの45歳。86年ドラフト3巡目でアストロズに入団し、90年にメジャー昇格。96年に近鉄移籍。01年にプロ野球タイの55本塁打を記録した。04年に巨人に移籍し、06年にはレッズとマイナー契約。同年3月に一度は引退表明したが、07年にオリックス入団。09年オフに退団した。日本での通算成績は1674試合で打率・286、464本塁打、1269打点。

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