恐怖の9番・島内 先制打も左肩負傷 星野監督「心配だね」

[ 2013年9月14日 06:00 ]

<楽・オ>9回1死、バルディリスの打球に飛びついた左翼・島内は負傷する

パ・リーグ 楽天6-2オリックス

(9月13日 Kスタ宮城)
 楽天が誇る「恐怖の下位打線」が、田中の世界新記録を猛烈にプッシュした。5回。1死二塁で右前に先制打を運んだのは9番・島内だった。「積極的にバットを振っていこうと思った」。母校・星稜では松井秀喜氏、明大では星野監督の後輩。プロ2年目の「いじられキャラ」は「先制できて良かった」と喜んだ。

 そして6回に松井がダメを押す。1死一、二塁でバックスクリーンへ豪快な11号3ラン。前日も3安打と、優勝争いの佳境に入って一気に調子を上げてきたベテランは、「本当に久しぶりに完璧な当たりが出た。左(打席)だと、なかなかあそこは入らないんだけどね」。西武時代など、チームでは数少ない優勝経験者。これでマジックは12に減ったが、「まだまだ」と語気を強める。ここからが最後の踏ん張りどころ。37歳の頼れる主将は、それを肌身に染みて知っている。

 投打がかみ合う、お手本のような試合。しかし島内は9回、バルディリスの打球を捕球しようとした際に左肩を痛め、直後にベンチに退いた。アイシング治療などを受けたが、星野監督は「心配だね」と表情を曇らせた。恐怖の9番打者。優勝へ、その存在は今や欠かせない。

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