巨人 2年目左腕がプロ初登板初先発へ 16日広島戦決定

[ 2013年9月14日 06:00 ]

キャッチボールをする今村

 カウントダウンのまっただ中での大抜てきだ。巨人の2年目左腕、今村信貴投手(19)が16日の広島戦(マツダ)でプロ初登板初先発することが13日、決まった。沢村拓一投手(25)を中継ぎに配置転換し先発枠に空きができたためで、昨季2軍でノーヒッターを達成した若手が1軍初マウンドに上がる。リーグ連覇へ向けて、ラストスパートの中で来季を見据えた余裕の采配となる。

 内海、杉内らに交じって、背番号65が緊張した面持ちでメニューをこなした。ジャイアンツ球場での先発陣の練習に加わった今村は意気込みも初々しかった。

 「きのう(先発を)言われ、ビックリしました。今から緊張しています。この時期に呼んでもらえたのはうれしいですけど、結果がでないとすぐに(2軍に)落とされる」

 沢村が中継ぎに配置転換され、先発陣の駒が足りなくなったところで、19歳の2年目左腕に白羽の矢が立った。16日の広島戦がプロ初登板初先発となる。「経験という意味が強いと思う」。自分の置かれた立場を冷静に分析するが、素材としては申し分ない。

 太成学院大高(大阪)時代に甲子園出場はないが、近畿No・1左腕と呼ばれ、11年ドラフト2位で入団。今季はイースタン・リーグで2位の10勝をマークしている。高卒ルーキーだった昨年8月30日の日本ハム戦ではノーヒットノーランを達成。「僕の持ち味は緩急。カーブは82キロ」と、プロ入り後に習得したスローカーブと最速149キロの直球で緩急をつけて打たせて取るのが武器だ。90年代を代表する左腕だったオリックス・星野伸之、中日・今中慎二をほうふつさせる逸材だ。

 不安はちょっぴりある。「話したことない」と、女房役となる阿部と会話したことがない。それでも「1軍の捕手陣に伝えないと勝負できない。言わないことには勝負できない」と初めての会話で、自らセールスポイントをプレゼンする。そんな肝っ玉の大きさも持つ。リーグ優勝目前に、来季以降を見据えて抜てきを決断した原監督も「楽しみだね。五分以上の勝負ができると思って、若手の場合でも送り出すわけだから」と期待した。

 「(広島は)きのうも12点取って調子がいい。何とか試合をつくりたい」と今村。内容次第ではクライマックス・シリーズの秘密兵器となる左腕だ。

 ◆今村 信貴(いまむら・のぶたか)1994年(平6)3月15日、大阪府四條畷市生まれの19歳。小1から野球を始め、四條畷南中時代は生駒シニアで投手。太成学院大高では1年秋からエース、3年夏の大阪大会1回戦の守口東戦で5回参考ながら無安打無得点も、4回戦で敗退した。11年ドラフト2位で巨人入り。昨年は2軍で14試合に登板し3勝1敗、防御率2・63。1メートル80、78キロ。左投げ左打ち。血液型はAB。

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