宮国1カ月ぶり6勝目 原監督評価「老練な投球」

[ 2013年9月12日 06:00 ]

<巨・D>ファンの出迎えの列に笑顔で応える宮国

セ・リーグ 巨人2-1DeNA

(9月11日 東京D)
 巨人の宮国がギアを入れ替えた。5回1死一、三塁でモーガン。「三振を、という気持ちで投げた」。気迫を込めた直球で押す。最後は143キロの外角高めで空振り三振。続くブランコも左飛に打ち取るとグラブを叩き、珍しく感情をあらわにした。

 「うれしいし、気持ちがいい。この気持ちをもっと味わえるように、もっと頑張っていきたい」

 過去2戦は5回を投げきれず、前回登板が雨で流れたため2週間ぶりの先発。何かを変えようと必死だった。試合前、いつもは全力投球で肩を仕上げていくが、この日は違った。「徐々に上げさせた。最後の3球くらいが全力」と川口投手総合コーチ。最初は6割程度。オンとオフを確認し「冷静に」というテーマも掲げて臨んだ。

 試合に入っても直球は普段より5、6キロ遅い140キロ前後を推移。それが「抑えないといけない場面」と勝負どころとみるや一転。5回のモーガンの打席では146キロ。冷静な状況判断で気持ちのコントロールも「できました」と6回を5安打1失点にまとめた。

 8月14日のDeNA戦(東京ドーム)以来の6勝目を挙げた右腕に、原監督は「老練というかベテランのような投球」と評価。これで優勝へのマジックナンバーも1桁の9となった。指揮官は「9は近いようで、まだまだ遠い」と慎重だが、歓喜のゴールへカウントダウンが始まった。

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2013年9月12日のニュース