前橋育英 センバツ絶望 前日台湾から帰国の高橋光は放心状態

[ 2013年9月11日 06:00 ]

<前橋育英・太田工>帽子を飛ばして力投する高橋光

秋季高校野球群馬大会2回戦 前橋育英3―4太田工

(9月10日 桐生)
 まさか…。今夏の全国高校野球選手権で初出場初優勝した前橋育英(群馬)は10日、秋季群馬県大会で初戦となる2回戦で太田工に3―4で敗れ、来春のセンバツ出場は絶望的となった。甲子園優勝投手で18U(18歳以下)ワールドカップに高校日本代表で出場した高橋光成(こうな)投手(2年)は、1―3の4回から3番手で登板し、5回を5安打1失点。来夏の甲子園を目指すことになる。

 残酷な現実を受け入れることが、なかなかできなかった。2季連続の甲子園出場が絶望となり、高橋光が放心状態で口を開いた。

 「全部が高めに浮いてしまった。センバツ切符が取れなかった…」

 あまりにも過酷な登板だった。8月22日の甲子園決勝を終え、3日後には日本代表合宿に合流。台湾での18Uワールドカップでは2試合に登板した。帰国した前夜は10時30分に野球部寮に戻り、就寝時間は日付が変わった後だった。そして迎えた新チーム初の公式戦。荒井直樹監督からは「展開次第でいくぞ」と言われていた。1―3の4回からマウンドに立った。だが、制球がばらつき、6回には2安打で1点を失った。5回79球を投げ5安打1失点。結果的に自らが奪われた1点が「致命傷」となり、「疲れもあって…。でも言い訳になる。自分の力不足です」と唇をかんだ。

 日本代表入りした同学年の安楽(済美)とは、台湾で互いの投球術を語り合った。ライバルとの対戦を目標に再び甲子園を目指したが、かなわなかった。前チームのレギュラーは自身と中堅・工藤主将だけ。練習試合は4試合だけで秋に臨むなど、実戦不足は否めなかった。荒井監督は「(高橋光は)何とか粘って投げてくれた」とねぎらったが、頂点に立ったチームには一転して長い冬が待っている。高橋光は「冬はしっかり走り込んで、来年の夏は甲子園に行けるようにしたい」と、声を絞り出した。

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