稼頭央 20ずくめのV弾 M20、20年目、マー君開幕20連勝

[ 2013年9月7日 06:00 ]

<楽・日>6回1死、右越えにソロ本塁打を放つ松井

パ・リーグ 楽天3-2日本ハム

(9月6日 Kスタ宮城)
 杜(もり)の都に「バーンッ!」の叫び声が響き渡った。ポストシーズンも見据えて3日に増設された936席の三塁内野席もいっぱいに埋まり、球団創設9年目にして最多を記録した2万2316人の大観衆を前に、楽天の松井はお立ち台で右手を高々と掲げた。

 「開き直っていったら当たってくれた。詰まり気味。風もあったけど、ファンの大声援に乗ったのは間違いないやろね」

 2―2で迎えた6回1死。松井が放った決勝の10号ソロが、右中間スタンド最前列へと舞い降りた。2桁本塁打は西武時代の03年(33本)以来、実に10年ぶりだ。翌04年から7年間メジャーの世界でプレーをし、日本球界に復帰して今季で3年目。松井が米国から持ち込んだ勝利のポーズ「バーンッ!」は、今やすっかりチームとファンに定着した。普段なら「自分はいい」とお立ち台を断る謙虚なベテラン。まさに頼れる37歳の主将だ。

 「肉離れの手前ぐらいかな…。筋膜炎ですね」。酷暑が続いていた7月の球宴期間中。松井はポツリとそう漏らした。その右大腿部など、体調は万全とは程遠い。慎重にケアをしながら出場を続ける日々。降雨中止になった5日の西武戦(Kスタ宮城)も、実は先発メンバーから外れていた。「僕自身はいつでもいきたい。でも1年間戦っていく中で、(首脳陣に)休みをもらいながらね。少しでもいい状態でやりたいので」。5月17日、ナゴヤドームでの中日との交流戦。西武時代の同僚でもある41歳の和田に「どう?」と聞かれた。「いっぱいいっぱいですよ」。歴戦の勇者同士の会話。短い言葉の中に隠れた、自分自身との厳しい闘いが垣間見えた。

 「ボールカウント1つでも、球場がワッと沸く。本当に一体感がある」。松井にとって日米通算20年目のプロ人生。優勝マジックは20へと減った。今月中には左中間後方にも1249席が設置される予定。「もっともっと、ファンも俺たちも欲を出していかないとな!」と、星野監督の声にも自然と力が入る。悲願へ。いよいよ、仙台の盛り上がりはピークへ達する。

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