阪神 桧山 猛抗議も「せめて三塁に聞いてほしかった」

[ 2013年9月2日 06:00 ]

<神・広>9回2死、代打・桧山は空振りを取られ広島ナインがハイタッチする中、山本球審に抗議する

セ・リーグ 阪神1-2広島

(9月1日 甲子園)
 温厚な神様が珍しく表情を険しくした。場面は1点を追う9回2死だ。阪神の代打・桧山の登場に、逆転を願うスタンドが大きく沸いた。

 カウント2―2からミコライオが投じた5球目だった。真ん中低め、ボール球のチェンジアップに対して、必死に止めたバットも、山本球審のジャッジはスイング。試合は不完全燃焼の幕切れとなった。ベテランは珍しく山本球審に詰めよって抗議し、和田監督が間に入る一幕があった。

 「自分ではよし、止まったと思ったんだけど…。せめて三塁(塁審)に聞いてほしかったかな、とね。審判の判断だから仕方ないけどね」

 試合後、ベンチ裏から出てきた桧山の表情から怒りは消えていた。冷静だった。でも、どうしても勝ちたかった。そんな気持ちがグラウンドでは抑えきれなかった。まだ1点差。走者が出れば勝敗はわからなかった。「追い込まれながらも、見逃したりして(粘って)たから…」。簡単に引き下がるわけにはいかなかった。

 9月は1点差で黒星スタート。戦う最年長の姿は下降ぎみにあるチームを鼓舞するようにも見えた。

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