角中“打ち直し”でダメ押し打 14メートル強風味方

[ 2013年9月1日 06:00 ]

<ロ・日>7回裏2死一塁から邪飛を一塁手・西川が落球。直後に右中間タイムリーを放つ角中

パ・リーグ ロッテ7-5日本ハム

(8月31日 QVC)
 幕張の猛烈な強風を、ロッテが「追い風」に変えた。中堅から本塁方向へ最大14メートル。打った角中が「甘いボールを打ち損じて“やっちゃったあ~”と思ったけど…。ラッキーでした」と振り返ったのは7回のプレーだ。

 2死一塁。角中は3ボール1ストライクからの5球目を、一度は一塁ファウルゾーンへ高々と打ち上げてしまった。しかし、強い風で大きく戻されたこの飛球を、一塁手の西川が失策。打ち直しとなり、ダメ押しの適時二塁打を右中間に運んだ。伊東監督も「一度は(一邪飛で)死んだけどね。あの1点が大きかった。フライが味方してくれたよ。ツキがあったね」とにんまりだ。

 試合前の円陣。指揮官からは「風は強いけど、ホームでみっともないプレーはできないぞ!」とゲキが飛んだ。02年4月17日西武戦など、過去に強風で3度も試合が中止になっているQVCマリン。条件は相手も同じだが、ロッテナインにとって海から吹く風は友達だ。中堅手の岡田は「14メートル(の表示)は久々に見た。こんな風は珍しい。神経を使いました」。堅守で白星をガッチリと守り、これで5位だった昨季と並ぶ62勝目。酷暑の8月を16勝11敗のリーグ首位で乗り切って再び貯金を2桁の「10」とし、首位・楽天とのゲーム差を4・5に縮めた。きょうの試合に勝って楽天が敗れれば、再び自力優勝の可能性が復活する。

 残るは28試合。追い風を「神風」に変えて、最後の直線で楽天をまくる。

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