明石“武者震い”3ラン 主力松田へバント指示に「ウソだろ」

[ 2013年8月30日 06:00 ]

<ソ・ロ>松田と笑顔でタッチをする明石(右)

パ・リーグ ソフトバンク5-1ロッテ

(8月29日 ヤフオクD)
 小躍りでベースを回るソフトバンク・明石は、長い2軍暮らしで肌は浅黒く焼けていた。この日も起きたのは午前7時。ウエスタン・リーグの中日戦(雁の巣)に出場してから、今度はナイターでヤフオクドームのグラウンドに立っていた。そして4回1死二、三塁で、西野の初球140キロを右翼席へ運んだ。

 「松田さんが打ってもおかしくない場面だった。そこでバントをした。この試合の重さを感じました。詰まりましたけど手応えはありました」

 今季1号は傾きかけたチームを盛り上げる決勝3ランだった。打ったのは明石だが、打球には多くの「執念」が乗り移っていた。直前の無死一、二塁では不振で4番から6番に降格した松田が犠打を決めた。明石も「(松田にバントの)サインが出た時にはウソだろと思った」と武者震い。指揮官の期待にも応えた。前日の試合後、明石の1軍昇格は決定していたが、この段階ではベンチスタートの予定だった。ところが練習前のミーティングで、急きょスタメン変更となったのだ。

 昨季はメジャーへ挑戦した川崎(ブルージェイズ)の後継として、遊撃の開幕スタメンを射止めたが、今季は自主トレから右膝を痛めた。思うようなトレーニングもできず、5月には打率1割台で2軍落ち。さらに6月4日のウエスタン・リーグ中日戦(ナゴヤ)では守備で中西と交錯し、右大腿(だいたい)骨挫傷。「ここ(ヤフオクドーム)で野球をできることが幸せ」と故障を乗り越えた充実感にあふれた。

 「(明石は)2軍で状態が良かった。松田がバントして、プレッシャーがかかったところを、初球から打ちにいった」と秋山監督。きょう30日からは首位・楽天を迎える。「あすも打って勝ちたい」。北海道旭川市出身の明石は、沖縄県石垣島出身の嘉弥真との「遠距離コンビ」でお立ち台に上がった。故郷は遠く離れているが、2人の思いは一つだけ。ここから逆襲だ。

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