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バレ 最速111戦目の50号 55本超えは「十分自信がある」

<ヤ・中>史上最速の50号を放ち天に祈るバレンティン

セ・リーグ ヤクルト8-10中日

(8月27日 神宮)
 ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(29)が27日、中日戦で50本塁打に到達した。2回に49号3ランを放つと、7回に50号ソロ。03年のローズ(近鉄)、カブレラ(西武)以来10年ぶりで、プロ野球史上9人目(14度目)となった。8月は16本で、月間のプロ野球記録にも並んだ。33試合を残しており、王(巨人)、ローズ、カブレラに並ぶプロ野球記録の年間55本塁打の更新が迫ってきた。

 敗戦の中でも、バレンティンコールは鳴りやまない。その一つ一つに右手を上げて応えた。2本塁打を積んで、日本プロ野球では10年ぶりに50号の壁を突き破った。チーム111試合での大台は史上最速。しかも出場したのは98試合しかない。

 「正直50本打てるなんて想像もできなかった。今月は自分のやること全てが、いい方向にいってくれている。(55本超えは)自分としては十分自信がある」

 試合前だ。過去に55本塁打した選手を問われ「カブレラ、ローズにサダハル・オーだろ。あとはココ・バレンティンだ」と愛称のココを交え、自らの名前も加えた。まずは2回の左越え49号3ラン。狙いは速球だったが、スライダーに体はピタリと止まり、引きつけて振り抜いた。そして7回の50号。ど真ん中の146キロ速球を左翼席中段に運んだ。技術と力が最高の形で融合。伊勢ヒッティングコーディネーターは「カブレラのパワーとローズのテクニックを併せ持っている」と称えた。8月の16本は月間でのプロ野球タイ記録だ。

 球団が用意した「日本記録まであと5本」の横断幕も出た。そして「イチメーター」になぞらえた「バレメーター」も考案中だ。各打席でボールが先行すると、球場全体がブーイングに包まれた。過熱する周囲にも「プレッシャーは感じていない」と言い切った。過去、幾度も王貞治の記録超えに挑んだ外国人選手は、四球による勝負回避に泣いた。現在年間65本ペースにも「60本よりも55本の壁がある」と本人も承知している。その上で「四球であれば一塁に歩くだけだ。ただ、相手が勝負してくれることを願うよ」と笑顔で答えた。

 「塁打÷打数」で計算する打者の長打力を示す指標である「長打率」は・822。プロ野球記録は86年バース(阪神)の・777。年間で・800を超えたのは、大リーグでも、バリー・ボンズとベーブ・ルースだけ。2試合で4発を浴びた巨人・原監督は22日の対戦後に「打たれすぎ。相手はベーブ・ルースじゃないんだから」と話したが、「野球の神様」の域にバレンティンは足を踏み入れようとしている。

 快挙に合わせ、親族も米国から来日する。「自分ができると思って試合に臨むこと。そして日本に適応するのが成功の鍵だ」。毎日寝る前に30分、CDなどで日本語を聴くのが日課。誰よりも日本を理解しようと努力する男が、日本プロ野球界の聖域ともいえる55本超えに向かう。

[ 2013年8月28日 06:00 ]

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