【試合経過】前橋育英 3点先行許すも5回に同点、7回勝ち越し

[ 2013年8月22日 14:15 ]

<延岡学園・前橋育英>優勝を決めマウンドで歓喜の輪を作る高橋光(中央)ら前橋育英ナイン

第95回全国高校野球選手権大会決勝 前橋育英4―3延岡学園

(8月22日 甲子園)
 第95回全国高校野球選手権大会は22日、兵庫県西宮市の甲子園球場で決勝が行われ、前橋育英(群馬)と延岡学園(宮崎)が対戦。先発投手は前橋育英が右腕の高橋光、延岡学園が左腕の横瀬で12時1分に試合開始となった。

 【1回】前橋育英は1死から四球と連打で1死満塁としたが、5番・小川が捕ゴロ併殺打に倒れ、先制点ならず。その裏、延岡学園は三者凡退。両先発投手は対照的な立ち上がりとなった。

 【2回】前橋育英は三者凡退。延岡学園も三者凡退。

 【3回】前橋育英は二塁への内野安打で出塁した9番・楠がボークで二塁に進み、3番・土谷の右前打で2死一、三塁。4番・荒井の痛烈な打球は相手投手が体に当てて止め、またも先制ならず。その裏、延岡学園は先頭の7番・薄田が死球を受け、初めての走者を出したが、2者連続で送りバント失敗。チャンスが広がらない。

 【4回】前橋育英は1死から6番・板垣が左前打で出塁するも、7番・高橋光が空振り三振、8番・田村の時に一走・板垣が二塁盗塁に失敗し、チェンジ。その裏、延岡学園は1死から連打と四球などで2死満塁とし、7番・薄田の三塁への内野安打に敵失が絡んで2点を先制。さらに四球で2死満塁とし、横瀬の右前適時打で1点を加えた。延岡学園が3―0とリード。

 【5回】前橋育英は先頭の8番・田村が左越えに大会37号となるソロ本塁打を放ち、反撃開始。9番・楠瀬、1番・工藤がともに敵失で出塁し、無死一、三塁とすると、延岡学園は投手を横瀬から井手にスイッチ。ここで2番・高橋知がスクイズが決め、2―3と1点差に詰め寄った。さらに、2死一、二塁から5番・小川の右前適時打でついに3―3の同点に追いついた。ここで延岡学園は投手を3番手の奈須に交代。6番・板垣が四球を選び、2死満塁と逆転のチャンスは続いたが、7番・高橋光が三塁ゴロに倒れた。その裏、延岡学園は2死から3番・坂元が中前打で出塁したが、4番・岩重は空振り三振に終わった。5回を終えて3―3と決勝戦らしい接戦が続いている。

 【6回】前橋育英は2死から1番・工藤が左翼フェンス直撃の二塁打を放ち、2死二塁としたが、2番・高橋知の遊撃ゴロで工藤が三塁をオーバーランしてタッチアウト。その裏、延岡学園は三者凡退。

 【7回】前橋育英は先頭の3番・土谷が右翼線三塁打を放ち、無死三塁。4番・荒井の三塁線を抜く適時打で4―3とこの試合初めてリードを奪った。その裏、延岡学園は三者凡退。

 【8回】前橋育英は三者凡退。延岡学園は1死から3番・坂元が四球で出塁したが、4番・岩重が遊ゴロ併殺打に終わった。

 【9回】前橋育英は2四球と盗塁、敵失で2死一、三塁としたが、7番・高橋光が遊撃へのゴロに終わった。その裏、延岡学園は5番・浜田が死球で出塁。6番・田中が中前打で続き、無死一、二塁。7番・薄田の代打・野崎は左翼フライ、8番・柳瀬は捕手へのファウルフライで2死一、二塁となったが、9番・奈須は空振り三振で試合終了。前橋育英が初出場で初優勝の快挙を成し遂げた。

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