山形県勢初の決勝ならず…庄司、悔しい途中降板「自分に腹が立つ」

[ 2013年8月21日 13:46 ]

<日大山形・前橋育英>5回1死二塁のピンチで、佐藤和(左)にマウンドを譲る日大山形先発の庄司

第95回全国高校野球選手権大会準決勝 日大山形1―4前橋育英

(8月21日 甲子園)
 準々決勝までの3試合を一人で投げ抜いてきた日大山形のエース庄司は、序盤に3失点を喫して5回途中で降板。県勢初の決勝に届かず、試合後は「自分に腹が立つ。悔しい」と率直な思いを口にした。

 初回の攻防が全てだった。前橋育英のエース高橋光の立ち上がりを攻め、中野、峯田の連打と四球で1死満塁と先制機をつくったが、5番吉岡は二ゴロ併殺に倒れて得点ならず。荒木監督は「先制点が取れればよかったが、たらればを言っても仕方ない」と振り返った。

 準々決勝で159球を投げ「疲れしかなかったが、気力勝負で」この日の戦いに臨んだ庄司は、その裏に先制点を許した。先頭の工藤に左前打を打たれて無死一塁。続く高橋知に「100%バントだと思った。予想外」というバスターエンドランを決められて無死一、二塁とされ、犠飛で失点した。エースはこれで「気持ちが緩んだ」と言い、2、3回にも長打を浴びて失点。試合途中で無念の降板となり「中途半端で悔いが残る」と悔しさを口にした。

 日大三(西東京)、作新学院(栃木)、明徳義塾(高知)と甲子園で優勝経験のある強豪を破って山形県の歴史を塗り替えたが、決勝を前に力尽きた。それでも荒木監督は「選手たちは粘り強くやってくれた。胸を張って欲しい」と教え子たちをねぎらっていた。

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