和田監督「勝たないといけない」…7年ぶり屈辱、7点差ひっくり返された 

[ 2013年8月21日 06:00 ]

<D・神>9回1死一、二塁、中村(99)にサヨナラ打を浴びて肩を落とす安藤

セ・リーグ 阪神8-9DeNA

(8月20日 横浜)
 試合後のスコアボードには目を疑いたくなるような数字が羅列されていた。まさかの“投壊”で7点リードを引っ繰り返された揚げ句、同点の9回に阪神・安藤が中村にサヨナラ打を浴びた。

 まさに惨敗…。「本来は、あの7点で勝たないといけないんだけど…。でも(いろいろなことが)起こりえるんでね」。和田監督の舌も、振るわなかった。

 虎党なら、目を覆いたくなる惨劇だった。7点先制直後の3回に、先発・メッセンジャーがつかまった。モーガンに2ラン、続く後藤にもソロを浴びた。それでも、まだ4点差。その表情には、まだ余裕があった。だが、直後に蒼白となる。

 「4回の5点。エラーから始まっているんだけど…。いつものメッセなら、一つのエラーぐらいで動揺するようなことはないんだけど。きょうは状態が悪かった分、持ちこたえられなかったね」

 指揮官も、敗因として指摘せざるをえない。4回だ。白崎の三ゴロを三塁手・坂が後逸し、リズムを乱す。続く鶴岡の適時二塁打で3点差。1死三塁から1番・梶谷には2ランを被弾し、とうとう1点差。そこで助っ人右腕は降板したが、2番手・筒井も山崎、モーガンの連打で同点とされ、さらに金城の逆転打を許した。打線は6回に追いつくも、その後は好機にあと一本が出なかった。

 7点リードを逆転されて敗れるのは06年8月18日のヤクルト戦(神宮)以来7年ぶりの屈辱。この夜、勝てば今季4度目の5連勝、今季最多の貯金15となるはずだった。3回表終了時点では、そんな皮算用もできた。しかし…。首位・巨人を追走しなければいけない大事なときに痛恨の敗戦。またも「自力優勝」が消えた。

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2013年8月21日のニュース