前橋育英 エースが大車輪「3年生と野球をやりたい気持ちで打った」

[ 2013年8月19日 17:43 ]

<前橋育英・常総学院>9回裏、同点の三塁打を放ち、ガッツポーズする前橋育英・高橋光

第95回全国高校野球選手権大会準々決勝 前橋育英3―2常総学院

(8月19日 甲子園)
 前橋育英はエース高橋光の投打に渡る活躍で、初出場で4強入りの快挙。殊勲の2年生は試合後、「本当にうれしい。(サヨナラの瞬間は)うれしすぎて覚えていない」と笑顔をはじけさせた。

 初戦の岩国商戦で大会歴代2位の9者連続を含む13三振を奪い、一躍注目を浴びた高橋光。3試合連続で完投していたこともあり、この日は先発を同じ2年生の喜多川に譲った。「喜多川も十分力のあるピッチャー。どこかでチャンスを与えたかった」と荒井監督。喜多川が2回に2点を失いながらもその後3イニングを無安打に抑えると、6回から高橋光がマウンドに。疲労はたまっていたが「絶対に勝ちたいという気持ちで」9回に三者連続三振を奪うなど常総学院に追加点を許さず、バットでは9回2死二、三塁で右中間に同点三塁打を放って試合を振り出しに戻した。

 同点打について「ここで凡打になったら、3年生と一緒に野球ができない。3年生と一緒に野球をやりたいという気持ちで打った」と高橋光。劇的な勝利に「不思議な力が出た」と話した荒井監督は、「ここまで来たら、優勝できるように一つ一つ戦いたい」と1991年の大阪桐蔭以来となる夏初出場での頂点を見据えた。

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