富山第一、バント失敗から強攻策に変更…連打、連打で大量点

[ 2013年8月18日 18:56 ]

<富山第一・木更津総合>6回一1死一、三塁、富山第一・幸山が先制の左犠飛を放つ。捕手秋庭

第95回全国高校野球選手権大会3回戦 富山第一8―0木更津総合

(8月18日 甲子園)
 富山第一が春夏を通じて初の甲子園で一気にベスト8まで駒を進めた。富山県勢のベスト8入りは1973年の富山商以来実に40年ぶり。黒田監督は「甲子園というのは生徒を成長させる本当にすごいところだと痛感させてもらっている」と苦笑い混じりに選手たちの快挙を称えた。

 2回1死二、三塁でスクイズのサインを出したが、結果は一塁への飛球で併殺となり、攻撃終了。3回の無死一塁も送りバントを失敗して走者を進めることができなかった。5回を終えて0―0。黒田監督はグラウンド整備の時間を使った円陣で「お前らを型にはめてもダメだな」と“セオリー無視”を通達。6回には先頭打者の1番・平田が左前打で出塁しても、2番・西田に送らせず、強攻策に出た結果が連続安打で無死一、三塁。1死後、4番・幸山の左犠飛で先制すると、さらに3連打でこの回計3点をもぎ取った。9回にも5連打を含む6本の長短打を集めて5点をダメ押し。最後はエースの宮本が散発3安打の2試合連続完封勝利でしめくくった。

 黒田監督が「宮本は春から苦しんだ時期が長かったが、夏に合わせてきた。本当に素晴らしい男だなと思いました」と絶賛すれば、女房役の高森捕手は「相手は初球から振ってくる。昨日の夜、今朝と宮本と話し合ってリードを決め、息の合った投球ができた。ピンチも苦じゃなかった」とニンマリ。黒田監督は「次の投手は相手を見て判断したい」と慎重だったが、高森は「次も宮本と話し合って、自分たちの攻める投球をしたい」と19日の準々決勝・延岡学園戦に意気込んだ。

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