“りんごっ子ナイン”力尽きる…原田監督「感謝の気持ちしかありません」

[ 2013年8月18日 13:10 ]

3回戦で延岡学園に敗れ、整列する(手前から)一戸、小野ら弘前学院聖愛ナイン

第95回全国高校野球選手権大会3回戦 弘前学院聖0―10延岡学園

(8月18日 甲子園)
 “りんごっ子ナイン”の快進撃はベスト8の壁に阻まれて止まった。延岡学園・奈須―井手のリレーに散発6安打に抑え込まれ、0―10で完封負け。それでも、最終回まで選手たちが笑顔でプレーし、試合後にスタンドの一般客にも深々と頭を下げて応援に感謝する弘前学院聖ナインの姿は、最後まで爽やかな印象を残した。

 原田監督は、1、2回戦で連続完投勝利を飾った右腕・小野ではなく、左腕の一戸を先発マウンドに送った。3回1死二、三塁から一戸の二塁へのけん制悪送球で先制点を献上。5回の先頭打者に二塁打を打たれると、2番手に小野を送り、小野が打ち込まれると、6回途中から再び一戸、そして8回途中には再び小野へとスイッチと懸命に延岡学園の猛打をかわそうとしたが、大量10点を失った。

 それでも、リンゴ畑が広がる津軽地方出身が多くを占める“りんごっ子ナイン”が初出場で成し遂げた甲子園2勝が心から誇らしい。3回戦のスタメンに3年生は2人で、2年生が5人、1年生が2人。指揮官は「3年生が6人しかいないチームが本当によくやった。選手には感謝の気持ちしかありません」と結んだ。

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